先週は、成し遂げたいプロジェクトや夢の実現には〈チーム・デザイン〉思考が必要不可欠であることを、ぼくの経験をベースにお伝えしました。
今週は、すべての社会変革やイノベーションの源泉である「たった1人の心の声(=想いやひらめき)」を「作品」へ昇華させながら、たくさんの人に届けるための具体的なステップを示してみたいと思う。
これは、自分の夢に「人を巻き込む技術」であり、「応援される人」になるための重要な行程。
そして、これまでの毎月のテーマともリンクするので、ぜひ過去の〈メソッド&ワーク〉を頭の中で振り返りながら、読み進めてほしい。
(2022年9月『超ミニマル主義』発売記念 「朝渋」トークイベント)
【「夢」を「作品」に変えるチーム・デザイン 5つのステップ 】
0. まずは誰かを応援する人になる
〈チーム・デザイン〉の1歩目を踏み出す前に、ベースとなる前提をお伝えしよう。
応援される人になるための「第0歩」は、「他者の夢を応援する」こと。
・ライフテーマや人生のビジョンが見つかっていない
・夢を形にするために実力をつける必要がある
そんな時期は、まず身近な誰かを応援することから始めよう。
人間は誰もが、「恩返し欲」や「貢献欲」を持っているもの。
無償の愛と理解を示してくれた相手や、大きなリスクを取って助けてくれた人には、礼節を尽くしてきちんと恩返ししたいと思うだろう。
そして、自分自身の夢への挑戦は、誰もが「怖い」と感じてしまうもの。
それは脳に「新しいことをやめさせる機能(リスクヘッジ生存戦略)」があるため。
つまり、これはなくならない感情。
でも、応援してくれる人がひとりでもいれば、恐怖が一気に減り、急に勇気が湧いてくる。
「味方はたくさんいらない。ひとりいればいい」
これは、ぼくのいつもの持論。
あなたが誰かを応援する姿を、周囲の人は必ず見ている。
すると、その応援があなたへの「信頼」「信用」につながり、次はあなたへの応援につながるのだ。