先月お届けした〈ライフテーマ・デザイン〉では、人生デザインにおける羅針盤となる「人生のテーマ」を探すために絶対に必要な〝自分の本心〟との対話を重ねてきた。
ぼくがパートナーシップについて語るとき、「もっとも対話すべきは、親でも親友でもなく、自分で選んだパートナー」と言うが、それ以上、いやそれ以前に、もっともっと対話すべきは「あなた自身」。
でも、先週もお伝えした通り、焦る必要はない。
日々の気づき、心の声を大切にしながら時間をかけてライフテーマを見つけよう。
こういう思考をもったことのない人は、時に数年かかることもあるが、全く問題なし☺️
ここCampで、このメソッド&ワークを続けていれば大丈夫。
さて、これまではあくまで「土台編」。今月からいよいよ「実践編」に入る。
今月は〈テクノロジー・デザイン〉。
そもそも、テクノロジーの存在意義は何だろうか?
それは、「人類がより幸せになるため、社会をよりよくするため」だと、ぼくは理解している。
事実、大部分においてテクノロジーはそうやって進化してきた。
あくまで主は人間で、テクノロジーとは道具にすぎない。
ライフテーマや夢の実現をサポートし、理想の働き方や暮らし方の具現化を手助けし、人間をより豊かに、自由にするための〝ツール〟。
そして、人間の能力を拡張し、クリエイティビティを極限まで引き伸ばす〝魔法〟でもある。
今月は、そんな魔法のような最強のツールの使いこなし方と、テクノロジーに振り回されて不幸にならないためのメソッドをお伝えしていく。
【暮らしを自由自在にデザインする】
ぼくのニュージーランドの湖での「森の生活」や、2019年に「過激な旅はやめる宣言」をするまで実践してきた世界中を旅する「移動生活」は、デジタルテクノロジーの進化がなければ実現しなかった。
パソコンやスマートフォン、クラウドサービスやSNSなどのデジタルテクノロジーで自由自在に仕事ができる環境を整えられたおかげで叶った生き方だ。
もちろん、ぼくたちのホームプレイスである〈LifestyleDesign.Camp〉もテクノロジーの結晶。ネットとデバイスがあれば、世界中どこにいても、いつでも、自由にアクセスでき、活きた知恵を仲間と共有できる。
共に学びを共有できるこの「場」も、ネットやスマホ、アプリやクラウドサービスといった、さまざまなテクノロジーの連携によって支えられている。
きっと、「機械やデジタルは苦手」と思っている人もいるだろう。
ぼくも同じ。インターネットやデバイス、SNSやWebサービスを最初から使いこなしていたり、そもそも好きだったりしたわけではない。
むしろ、誰もが知るように(笑)、インドアや小さな画面より、アウトドア遊び広大な自然が大好き。
昔は、行き過ぎた文明社会の否定論者かつ、超アナログ人間だった。
テクノロジーをフル活用するようになったのは、今から20年ほど前の30歳になる直前に「テクノロジーは人生に奇跡を起こす道具」と気づいたから。
当時、ぼくはソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽レーベルの駆け出しプロデューサーとして、6組のアーティストに関わっていた。言うまでもなく、これはToo Much😭。
「このままじゃ壊れてしまう」と、人事部に必死にかけあい、ノルマのない超ゆるい部署への異動を申し出た。
プロデュースの仕事は音楽業界では花形とされるので、周りからは「なぜ?もったいない!」と言われたが、もともとプロデューサーになりたかったわけじゃなかったし、アッサリと異動を断行。もちろん、給料も減る✌️
その楽な部署にいた期間を「ギャップイヤー」として考え、スペシャリストについて最新テクノロジーを猛勉強。
この1年間の「ギャップイヤー」がぼくの人生を変え、のちの人生を今日に至るまで支え続ける。