先月の「ノイズレス・デザイン」に続き、今月は、「スペース・デザイン」です。
「ライフスタイル・インフラを整えるための 3 months」の2ヶ月目となります。

今週から1ヶ月かけてじっくりと、「理想の空間&環境インフラのつくりかた」にフォーカスしていきます。

今月お届けするのは、長い時間を過ごす自分の空間・環境を、できる限りノイズレスにしていき、クリエイティブなライフスタイルを送るためには必須となる、「余白=Space」を生み出すためのメソッドとワークです。

「スペース・デザイン」の流儀を理解し、あなたのスペースを、あなたにとって理想に近づけるべくデザインしていくことで、空間だけでなく、思考にも「余白」が生まれていくものです。

そういった、清らかな「余白」を手にすることで、あなたはよりクリエイティブになり、より良いアイデアや斬新なインスピレーションが自身の中からどんどん生まれるようになります。

つまり、日々の暮らしと仕事が「より美しくなる」のです。

自身の集中力とクリエイティビティを極限まで高めるためには、暮らしている部屋、仕事場のデスク、愛車の中だけでなく、

普段持ち歩くバッグの中身やいつも身に付けているモノなどさえも、できる限り「あなたの理想」を目指し、「ノイズのない空間や中身」「ノイズレスな環境」にしていくことです。

ぼくは、このために人生をかけて、母と大地からの授かりものである、自身の「四肢と脳」に与えられた可能性、パフォーマンスを極限まで高めるにはどうしたらいいかを考え抜いてきました。

そのために独自で構築してきたノウハウをここLSD.Camp限定で毎週土曜に公開していますが、「脳」のパフォーマンスを高めるための第一歩が「さまざまなノイズを減らすこと」ということに気づいたのです。

そして、物理的ノイズ減らしの重要テーマである「スペース・デザイン」を徹底した結果、仕事では長年にわたって大きな成果を出せるようになりました。暮らしにおいても、今のニュージーランドでの湖畔の森の生活を構築することになったのです。


そして、ノイズレスで美しい空間、自然に集中力が高まりクリエイティブになれる空間とは、ただ不要なモノを捨て、ノイズを消去するだけではありません。

自分のライフスタイルマインド(生活美意識)にマッチする空間を、「音=聴覚」「香り=嗅覚」「インテリアと景色=視覚」「モノ=触覚」といった五感に訴えかける〝大好きなもの〟で満たすことでもあります。

この観点が、ただシンプル・ミニマムを追求するだけの、ちまたのミニマリストたちの思想と違う点です。


 

あなたらしい空間創りとは。


自分の意識と、空間はつながっています。

禅の世界には、「自分自身とは、肉体と心だけでなく生活している空間すべて含む」という考え方があります。

自分の生活する空間・環境をノイズレスで心地よい場所にすることは、すなわち、自分の心や頭をクリアにしていくことでもあります。
そして、空間の乱れは心、思考、ライフスタイルの乱れの現れなのです。

自分の空間と環境ととことん向き合い、スペース・デザインを本気になって取り組むことで、ぼくら人間は、より自分らしくいられるようになります。

何度も繰り返して恐縮ですが(重要なので!→)、集中力は高まるだけでなく、長い時間維持することができ、その結果、クリエイティビティが高まっていくことになります。

そうすると必然的に、脳のパフォーマンスは驚くほどアップし、生活や仕事のクオリティはどんどん向上していくのです。

(そのためには、「脳」が乗っかっている土台である「四肢=肉体」を整える必要がありますが、それはこの先のボディデザイン月間で詳しくお伝えします)

つまり、ライフスタイルすべてが、ポジティブスパイラルに入るわけです。

あなたが「呼吸し、暮らし、働くための土台(=ライフスタイル・インフラ)」が、あなたにストレスを与えるか、それとも心地よさと癒やしを与えるかは、「Quality of Life(人生の質)」を大きく左右する最重要項目です。

ある意味、「スペース・デザイン」を徹底的に究め、ぼくにとって理想とするライフスタイルを妥協せずにデザインし続けた結果、「ニュージーランドの湖畔の森」というホームプレイスに巡り会い、ぼくにとって究極の幸福を得ることができた、と言えるでしょう。

つまり、「どこで暮らすか」というのは、スペース・デザインにおける大切な要素の1つだとぼくは言いたいのです。

そして、その場所を決めるためにとても大切なことが、「何が好きか、何が心地いいか、何を優先して生きたいか」といった〝あなた独自のライフスタイルマインド(生活美意識)〟です。ここでは、「世間的な理想」や「他人が考える豊かさ」といった価値観に左右されては絶対にダメです。あくまで「あなたの理想」です。

ぼくにとっては湖でしたが、あなたにとっては海かもしれません。
ぼくにとっては森でしたが、あなたにとっては草原かもしれません。
ぼくにとっては大自然でしたが、あなたにとっては都市空間かもしれません。

つまり、ライフスタイルマインド(生活美意識)とは人それぞれ違うものなのです。

どんなにお金があって豪華な家、うらやましがられるようなオシャレ地区に住んでいるとしても、あなたの「ライフスタイルマインド(生活美意識)」に一致していなければ、それらはまったく意味を持ちません。

残念ながら、一生、幸せになれません。

というか、それは単なる「ノイズまみれのストレスフルなライフスタイル」と言い切っていいでしょう。

そして、日本では、そういった「他人の価値観を軸にスペースデザインをやってしまっている人」があまりにも多いことに、ぼくは強い哀しみを覚えるのです。



モノを減らし、シンプルな空間を心がける。



〝本物のライフスタイルマインド(生活美意識)〟はあなたの心の真ん中に宿っています。

その声をしっかり丁寧に聞きながら生きていないと、あなたの空間はいつのまにか不要なモノにあふれかえります。

生活空間はノイズまみれとなり、ライフスタイルも思考も複雑化し、自分自身を見失ったまま何年も過ぎ去り、気付かぬうちにあなたの人生の質、クオリティ・オブ・ライフはおそろしく下がってしまうのです。

まず、「目の前にある環境を理想の空間に近づける努力をすること」にトライしてください。

もし、「今の環境だとどうやっても不可能だ」という結論が出た時は「理想とする環境を探し、そこに移る努力をしてみる」に挑戦してみて欲しいのです。

(ちなみに、ぼくから後者のアドバイスを受けて、引っ越しをして、人生が劇的に変わったというCamperやクライアント、仲間や友人が多数います!)



前置きが長くなりましたが、「スペース・デザイン」の真髄は、とてもわかりやすいです。
ズバリ、「モノを減らし、シンプルなだけでなく、心地よくて穏やかになれる空間を心がける」です。

まずは、目の前の空間ノイズを減らすところからはじめてみてください。
そして以下に、「空間のノイズレス化」のための4つのプロセスをまとめますので、ぜひ熟読してみてください!



【「空間のノイズレス化」のためにできる4つのプロセス】


1.徹底的に不要なモノを手放す

まずは、自分にとって、不要なモノを手放すところからはじめましょう。

基準はシンプルに2つです。

「今使っているかどうか?」
「自分が語れるくらい好きかどうか?」


「流行っている」とか「値段が高い」ということを、残すモノの基準に絶対にしないでください。
あくまで、基準は「いま使うかどうか」「心から好きかどうか」「持ってるだけでワクワクするか」「ライフスタイルマインド(生活美意識)に合致するかどうか」です。

この2つに合致しないものはすべて「ライフスタイル・ノイズ」です。
だから迷わず手放すべきなのです。

ここで大事なのは、価格や社会的評価などの「他人基準」も一緒に捨てることがとても重要となります。


例えば、大切な人からのお手紙は、他人にとっては単なる紙切れですが、あなたにとっては宝ですよね。

値段は一切関係ありません。


「これは高かったから」「これは有名ブランドのものだから」
というような(どうでもいい)他人基準は、まず最初にすべて〝廃棄〟してください。


例え10万円を超えるようなコートでも、もう着ないモノであったら、あなたにとっての価値はゼロで、それは完全な「ライフスタイル・ノイズ」で、空間を、人生を蝕みます。


例え100円程度のモノだったものだとしても、あなたの生活で大活躍し、その活躍ぶりやその価値を他人に熱く語れるものであれば絶対に手放してはいけません。


モノを捨てるという行為は、自分基準と他人基準の価値との戦いなのです。

そして、手放す方法は「売る」「譲る」「処分する」など様々です。


廃棄、捨てる、という行為に入る前に必ず、知人に譲る、オークションやリサイクルショップに出す、ということにトライしてください。


これは罪悪感を下げるため、資源を無駄にしないため、他の人に役にたつため、と複数のメリットがあるからです。

もし、思い出のモノたちでどうしても捨てられない物は、箱になるべく小さくまとめてみて、
最低、年に一度必ず見直してみるといいです。



思い出のモノで、紙や有機製品などの燃えるものは、捨てるのではなく、燃やすといいです。

ぼくはいつも、手紙を焚き火OKのキャンプ場に持って行っては火にくべていました。
今ではニュージーランドの暖炉がその役目です。



思い出の品には、人の想いが必ず込められています。尊い
火に預けることで、その想いは天空に昇華するのです。
そして、捨てる行為に対してのあなたの罪悪感も減らすこともできるのです。


2.小さなところからノイズの無い場所をつくる。

どこから手をつけていいかわからない場合は、まずは、部屋の中の一角、一箇所を決めて、徹底的にノイズの無い場所をつくるところからはじめましょう。

おすすめは、あなたがもっともよく「机のリセット」です。
(もしくは、毎日使うカバンの中身からはじめるのもオススメ!)


まず、散らかったものをすべて片付けて、外の空間や光を感じられる窓際に机を移動させてみましょう。



自然こそがノイズレスな存在で、ノイズとは自然の反対に位置する存在です。

ちなみに原生林や海などの大自然は、ぼくらが片付けたり、メンテナンスしたりしなくても、
自動的に美しく循環してノイズレス化されていて、完全ノイズレスな世界がいつでもそこにあります。



街の中の家では、なるべく風通しをよくする、光が入るようにする、小さな観葉植物を机の上に置いてみる、
それだけでも自然というノイズレスな存在を感じられる場所になります。
(風も光も小さな植物も、立派な自然なのです)

そして、そのノイズレスの輪を少しずつ拡大していきましょう。

机の次は、寝室、リビング、家全体・・・
という風に少しずつ拡張していきましょう。



(この先に、ご近所、地域、国、世界、と広がっていくのです。ノイズへの意識をどんどん高めることで、自分が暮らすノイズレス空間を、最終的には「世界まで」広げて行きたくなります。結果、社会の悪や不正に対しての意識が高まり、世の中をいい方向に変えたいと思えるようになります。これはこのLifestyle Design Campの大きなビジョンでもあるのです)




3.モノの居場所を決めてあげる

モノが散らかるのには、法則があります。
「とりあえず適当に置いてしまう」「それをもとに戻さない」という、とてもわかりやすいものです。

これを避ける方法は、自分が持っているもの全てに「居場所」もしくは「帰る場所」をつくってあげることです。

本、服、食器・・・すべてにおいて、「モノへの距離」「モノの属性」を考えて居場所を決めてあげましょう。

「読みかけの本はここ、読み終わって保管したい本はここ」
もっとわかりやすく言うと「洗濯する服はここ、洗濯して乾いた服はここ」(コレ誰でもやってますよね・笑)。

などです。

すべてのモノの居場所を決めるのは、一気にやってしまうことが大切です。
(モノが少なければ、そもそもこの行為は大変でなくなりますよね^ ^)

置き場所に迷うモノは、「とりあえずの居場所」を作ってあげるといいです。
(データで言うと、カテゴライズできないファイルを「その他フォルダ」を作って、そこに一旦入れておくのと同じ手法です)


もし、「居場所を決めたけど、入りきれない」「収納する場所がない」と感じたら、1の不要なモノを手放すプロセスに戻ります。

隙間収納や収納を増やすのではなく、今ある収納の中で、モノを減らすという発想に変えていきましょう(コレ大事!)。


4.元の居場所に戻す仕組みと習慣をつくる。

3で、「モノの居場所」を決めたら、必ずそれを守るようにします。


まず、「使ったらきちんと戻す」ことを習慣化する前に、「できる限り戻すのが面倒でない居場所を決める」ことが重要になります。

ちなみに、ぼくは「究極の面倒くさがり屋」です。
「根性」とか「気合い」とかが大嫌い。

ぼくの持論は「精神力をベースとした習慣は持続可能ではない」です。重要なのは「楽に継続できる仕組み」なのです。

「いかに面倒じゃなくするか」「どうすれば面倒くさくないか」ということに命を賭けています(コレ本当に。大げさでなく)。
「面倒をなくすためのデザイン能力」は誰にも負けないくらい高いと自負しています(笑)。これこそが、ぼくの真骨頂と言い切れるでしょう。


ぼくのスタイルは、「気合いで習慣化するのではなく、まず最初に、面倒だと思わずにすむ仕組みをデザインする」です。

例えば。

ニュージーランドの自宅では、アウトドアや釣りといった遊び道具は、すべてガレージの中か、ガレージ隣接の小部屋に集約しています。
(東京にいたころは、大きな車、バンを持っていたので、その中にすべてのアウトドア道具とウエアを入れっぱなしにしていました)

電気製品の説明書は、一箇所にまとめるのではなく別々のフォルダに入れて、キッチン機器はキッチンに、ガジェットやデジタルデバイス系はオフィスに....というように「あれ、どこだっけ?」と考えなくていい居場所にしています。
さらに、その説明書が実際に必要な場所に置いておくことで、それを取りに行ったり戻しに行ったりする距離を短くしています。
(ちなみに、日本の場合はほぼ100%近く、モノの取り扱い説明書がオンラインにあるので、すべて廃棄しています。ニュージーランドは...残念ながらオンラインにはなくて…紙を無くすと終了なので...笑。説明書は形がバラバラでPDFデータにするのも面倒だし…)

上に書いたのはあくまで一例。
ぼくはあらゆるモノを、以下の2大マイルールにのっとって収納しています。

導線を考える=「戻すための移動距離が短いこと」
探さなくて済むようにする=「モノの属性が明解な場所に置く」


こうやってマイルールに沿って居場所を決め、それをしっかり守るようにすると、モノを探すため、モノを出したり戻したりに費やしていた時間とエネルギーを、
よりクリエイティブなことに使えるようになります。
これこそが「ライフスタイルをクリエイティブにするため」の1つの方法なのです。

ここでは〝収納術〟がトピックですが、これに限らず「すべての家事」にルールと仕組みをつくるべきなのです。
そうすることで、空間を気持ちよく保つことための日々のルーティンに、「強い意志」も「時間浪費」も不要となります。

仕組みをデザインすることで無理のない習慣の力を手にすることができます。
そうすれば、流れるように自然に、そういったルーティン作業ができるようになっていきます。


「仕事では仕組み化はやっているが、日々の暮らしではやっていない」
世の中にはこんな人が多いですが、ぼくは仕事も暮らしもすべて、徹底して「仕組み化」しています。

そして、ライフスタイルすべてのルーティンを仕組み化し、無駄な時間浪費と非効率を無くしているからこそ、「人生で本当にやりたいこと」に時間を費やせるようになっているのです。

そして、脳のパフォーマンスを高めることで、通常2時間かかることを1時間を終わらせることできるのです。それによって、さらに「やりたいこと」に時間を使えるようになるのです。これこそが、ぼくが脳のハイパフォーマンスにこだわる一番の理由なのです!!


以上が、ぼくが提唱する〝クリエイティブライフ〟を手にしてアーティストとして生きるための秘訣。

最初にやるべき「仕組みデザイン」の行為自体やその時間を、「面倒」や「無駄」に思うかもしれませんが、それはです。

最初にその時間を「自分の人生に投資する」ことで、そのあと「永遠に続く面倒くささ」がなくなるのです。この概念を〝時間における一種のテコの原理〟と言っていいでしょう。

まずやるべきは、「一度、不要なモノを減らして徹底的に掃除をすること」です。
次にやるべきは、「残すと決めたモノの居場所を決めて整理整頓をすること」になりますが、その際、必ず上記2大ルールを念頭に行ってください。

「そのモノがいるべき場所を決めてあげる」
「最小限の労力でそのモノがそこに帰れるようにしてあげる」


この仕組みをデザインできると、その気持ちよさに感動さえ覚えてしまうものです。
その味をしめてしまうと、二度と元の生活に戻れなくなります。

この「快感」を手にすることこそが、人生を変える習慣を手にするための魔法なのです。

何かを探すために、あなたの命=時間を費やすという無駄なことはやめにしましょう。

そして、自分にとって最高の空間をつくるというプロセスをぜひ楽しんで取り組んでください。

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いかがだったでしょうか?

ぜひ、これらの4つのプロセスを通じて、日々使っているカバン、暮らしている部屋、家の中、仕事場を見なおして、ぜひ自分にとってのノイズのない空間を創りあげてください!

来週からは、どのようにすれば今いる場所を、よりクリエイティブな空間にできるのか、五感をポジティブに刺激しながらインスピレーションあふれる生活を送ることができるか。

そして、家や職場だけでなく、持ち物や身に付けるもの、そして周辺環境まで意識を向けて、心地よい生活環境をデザインしていく考え方とメソッドをお伝えしていきたいと思います。

ぜひお楽しみに!


【今週のワーク】

1.まずは、あなたの身の回りのものを捨ててみてください。それが「他人基準」だとわかったら、それもシェアしてみてください!

上に書いたように、捨てる前に「売る」「譲る」「処分する」、または「燃やす」といったことも実践してみて、感想を教えてください!あなたにとっての不要物が、誰かの宝物になるのです!モノがなくて苦しむ途上国や紛争地域の人たちのことも忘れずに!

2.小さな一箇所でいいので日々過ごす空間のどこかに「もっともノイズレスな場所」を創ってみてください!

ノイズレスな存在=自然を取り入れることも忘れずに!できれば部屋や家全体を。その感想をシェアしてみてください!

3.その一箇所にあるモノの居場所を決めて、守り続けられるか実践してみてください!

意識すべきは、「導線を考える」「探さなくて済むようにする」の2点です!
家全体をできる人はぜひ!感想をシェアください!

4.1も2も3もすっ飛ばして、自由に感じたことだけを書いてみてください。

恒例のフリースタイル投稿!