今月のテーマは、人生デザインの基礎「スペース・デザイン」

先月に引き続き「ライフスタイル・インフラ」を整えるためのテーマだ。
1カ月かけてじっくりと、理想の空間&環境インフラのつくり方を学んでいこう。

禅の世界には、暮らす空間までを「自分自身に含む」とする考え方がある。
空間や環境は、それほどに尊い領域であり、あなたの人生を決定付ける重要な存在。

それらを整えて心地よいものにすることは、自分の心や頭をクリアにしていく行為と言えるだろう。

空間の乱れは「心と思考の乱れ」、そして「ライフスタイルの乱れ」と考えるといい。
逆に空間が整えば、「暮らし+仕事+遊び=ライフスタイルすべて」がポジティブスパイラルに入っていく。

そして、理想のライフスタイルに必要なのが「余白=Space」

あなたが「今いる場所」を、あなたや家族にとって心地いい状態にデザインすることで、空間だけでなく心にも「余白」が生まれる。

空間と思考の両方で「余白」を手にすることで、「本当はやりたかったこと」や「もともと好きだったこと」をどんどん思い出せるようになり、自分の人生を取り戻せるようになる。

必然的に脳のパフォーマンスは驚くほど高まり、いいアイデアや斬新なインスピレーションがどんどん生まれ、よりクリエイティブに生きられる。
つまり、日々の暮らしは満たされ、仕事の生産性もさらに高まるということ🌏

この状態こそ、ぼくが提唱し続けてきた「アーティストモード」。ぼくは人生をかけて、常にこの状態で暮らすこと、働くことを目指してきた。

「アーティストモード」を手にするためには、大金も贅沢品も豪邸も必要ない。
必要なものは最小限。やるべきことはとても簡単。

暮らしている部屋や、仕事場のデスクだけではなく、バッグの中身やいつも身に付けているモノをできる限りシンプルに、必要最低限に(=ミニマル化)する。
その上で、空間や持ちモノを自分の理想の状態に近づけていくだけ。

つまり、「不要物を最小化して、好きを最大化する」のだ。