これまでの2週間、人生を豊かにするためのデジタルテクノロジーとの向き合い方をお伝えしてきた。みなさんのデジタルテクノロジーに対する考え方に何か変化はあっただろうか。

テクノロジーを活用する上で心に留めておくべきポイントは、
テクノロジーに自分のライフスタイルを振り回されないこと。

繰り返しになるが、テクノロジーとは、
暮らし、仕事、趣味、そして人間の能力をアップグレードするために存在する。

あくまで、
ぼくら自身とライフスタイルが「主」であり、テクノロジーは単なる「手足=便利な道具」にすぎない。

そのためにも
〈ノイズレス・デザイン〉を意識し、テクノロジーに生活をかき乱されないようにしてほしい。

(何度も伝えてきたことだが)たとえば、
スマホは使い方を間違えると〝ノイズモンスター〟となる。


ぼくから見れば、多くの人がテクノロジーに依存しすぎて奴隷のようになり....心身もライフスタイルも崩してしまっている。

これは、Campでは何年も前からずっと伝えてきたメインメッセージだが、最近ついに、名だたるテック企業たちが、脳科学や認知心理学の最先端の知見を活用して、ユーザーの脳をハッキングしていることがわかってきた(詳細は『超ミニマル主義』P.136を参照)。

テクノロジーはあくまで「活用するもの」「いらなければ捨てるべきもの」という意識を絶対忘れないでほしい。

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さて、今週と来週はおすすめのウェブサービス、アプリ、デバイスなどを2回に分けて具体的に紹介していく。

ここで、今回のタイトルにもなっている
「ハック(Hacks)」という言葉を改めて解説しよう。
ハックとは、仕事や暮らしの質を高めるための工夫や取り組みのこと。これは「ハッキング」からきている言葉だ。

仕事や暮らしにおける「生産性」と「効率性」を高め、アーティストタイムを増やすため…
仕事・暮らし・趣味に必須の「クリエイティビティ」を向上させるため…
日々の生活をより「豊か」に、人生をより「自由」に楽しむため…

テクノロジーによって、気づかぬうちに受動的に人生がハッキングされるのではなく、能動的にテクノロジーを使って自分の人生をアップグレードしていこう。

ぼくの仕事は、場所の制約を受けない、創造性と集中力を要するものが中心。
「いつでもどこでも仕事ができる仕組み」
「シングルタスクに集中して取り組める環境」
を整える必要がある。

この環境づくりにデジタルテクノロジーをフル活用していることは、みなさんもご存じの通り。

日々変化&進化するハック。
今週は「基礎編」、来週は「応用編」と、我らが「テクノロジー&ガジェット部(略してテクガジェ部)」@ゆーいちろー / 天野 雄一郎 とともに、最新版をお届けする!

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【四角式「テクノロジーハック」基礎編】 

1. スマホ + 格安SIM

ぼくのライフスタイルで中心的な役割を担うデバイスは
iPad Pro11インチとiPhone

これらデバイスの性能は、ぼくの仕事と暮らし、そしてライフワーク、つまりライフスタイルすべてに大きな影響を及ぼす
つまり、
デバイスへのこだわりは、浪費でも消費でもなく「投資」と言えるのだ。

  

今ではiPhone 14が登場しているが、2017年に懐かしき名作「iPhone 7」が登場する前まではスマホ黎明期だったこともあり、まだまだ性能が低く、新機種になるたび処理速度やインターフェースが飛躍的に向上。そのため、当時はほぼ毎回買い替えていた😅

  

しかし、2018年以降のスマホ成熟期に入ってからは、スマホ本来の性能とは関係のない仕様面(カメラなどの)でのアップグレードに留まるようになってきたため、ほとんど買い替えなくなった😌

さらに、友人である電子ゴミ再生アーティストの長坂真護くんから、世界最悪の電子ゴミの山があるガーナのリアルな状況を聞いて新品を買わなくなった。

▼長坂真護くんHP

ここ数年は、iPhoneもiPadも、質の良い型落ちの「整備品(中古)」を購入していて、現在はiPhone 12 miniを愛用中✌️

▼iPhoneの中古は「電子ゴミを減らす」というミッションを掲げた、フランス初ベンチャーのBack  Marketがおすすめ(メーカー新品と同じ1年保証が付く!一番低いグレードの中古品でも新品同様に使える)


▼iPhone以外のAppleの整備品であればやはり本家(もちろん1年保証/なぜかiPhoneは売ってない)
昨年、米国で「修理する権利」を認める法律が可決したことにより、個人修理のムーブメントが広がりつつあることもお伝えしておこう(*1)。
リペアカンパニー「iFixit」の台頭もあり、今後は一つの製品をより長く使う傾向へと変化していくことが予想される。部品をモジュール化して手軽に交換可能な「Fairphone 」のような製品が今後増えてくることを願っている。

▼Fairphone
*1 iPhoneの「修理する権利」 iFixit、Appleとの攻防 (日経Xtech)

お金がなかった学生時代から、どうでもいいことには一切お金は使わず、フライフィッシングギアとアウトドアギアには一流のものを使ってきた理由も、それが「自分自身と人生への投資」だと思っていたから。

そして、ぼくは、iPhoneをはじめとするモバイルデバイス、釣りや野外活動用のギアに長年「投資」してきた「数倍のリターン」を今まさに得られている。
 


これらすべてが仕事につながっただけでなく、ぼくの自給自足ベースの森の生活、山や森を何日も歩き続けるバックパッキング登山、場所の制約を受けない働き方を支えてくれている。

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Photo by ShotaroKATO