先週は、できれば知りたくなかった、でも目をそらしてはいけない現実をお伝えした。

そこには疑いようもなく現代の「マネーシステム」が深く介在している。

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【今週の先出しハイライト】
・「自炊」は、21世紀を生きるために必要最低限の〝サバイバル技術〟であるとぼくは考えている。「すべての家事ができること」こそが〝生産者シフト〟への第一歩。
・「自らの手で生き物を獲って、感謝しながら命をしめる。無駄が出ないように丁寧にさばいて美味しく調理し、その命をいただくことで、自身の命へと循環させる行為」は〝究極のアート〟だと思っている。
・おすすめしたいのは、ある程度の自給をベースとしながら、自分が暮らすコミュニティや仲間たちと「物々交換」「物技交換」「技々交換」することだ。
・世界中に張り巡らされた「お金」を介さないと機能しないシステムの中ではなく、「血のつながった信頼関係」を介して機能する小さなコミュニティの中で生きることこそ、本当の意味での「システムからの脱却」につながる。
・モノや情報を一方的に受け取るだけの「消費者&受信者オンリー」の立場にいる限り、現代社会のラットレースから抜け出すことはできない。
・「モノを創り、情報を発信する立場」、つまり〝アウトプットする立場〟でいると、自ずとこだわりや愛着が生まれ、〝良い・悪い〟を判断する「確かな目」が養われる。
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現代人の生活すべてに浸透している「マネーシステム」に縛られ、支配され、気づかぬうちに〝不自由なまま〟生きるのか?
それとも、そうした
「マネーシステム」を負の部分を理解して少しでも距離を置き、〝真の自由〟を目指して生きるのか?

では、〝真の自由〟を目指した生き方とは何か。

自分らしく、家族で健康的に、安心して暮らすために、「なにか」に大きく依存する状態を少しずつ減らしていくこと

そして、顔が見えない「なにか」から、自分の人生を取り戻すことだ。

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●真の自由の扉を開く、とっておきの発想転換

いよいよ、
《Design Independence》の真髄をお伝えしよう。

それは、
「消費者」から「生産者」
あるいは
「視聴者や読者」から「発信者」へのシフトチェンジ。
これは、モノや情報の〝単なる受け取り手〟からの卒業でもある。

つまり、
自ら何かを作り、生み出す〝クリエイター〟や〝表現者〟になる、とも言える。
ぼくがいつも使う表現だと
「アーティストとして生きる」ということ。

このシフトチェンジで得られる最も大きな恩恵は、
「インプットの質が高まる」という点。

「モノを創り、情報を発信する立場」、つまり〝アウトプットする立場〟でいると、自ずとこだわりや愛着が生まれ、〝良い・悪い〟を判断する「確かな目」が養われる。

単なる「消費者」であるよりも「生産者」となることで、情報を得る際やモノを買う際により
厳しい視点でそれらを精査し、「よくない情報やモノ」を取り入れないようにする高いリテラシーと取捨選択能力が身につくのだ。

たとえば、ぼくで言うとこんな感じ。

野菜や果物を育てる→誰よりも厳しく、生鮮食品の生産地や生産方法をチェックする眼を持つことができるようになった
アウトドアブランドやエシカルアパレルの衣類をプロデュース(これらの仕事は2019年にすべて辞めた)→服を買う際、その素材や作り方に関してのこだわりがより高くなった
文章を書き、写真や動画を撮って発信→偏った情報を一方的に押しつけてくるTVや新聞に触れなくなった。ネットやSNSで横行するフェイクニュースや陰謀論を見抜けるようになった
「受け身でメディアに接する」というムダな時間がほとんどなくなった結果、自然と以下のような状態になった。

・本当に興味のある記事だけを深掘りして読む

・高いインスピレーションを与えてくれるクリエイターや、信頼できる情報を発信するジャーナリストや専門家だけをチェック

・心から読みたいと思う記事や書籍、観たいと思う映画や映像作品だけに触れる

つまり、あなたの
〝命と同義〟である、「時間」「お金」「労力」を本当に意味のあるモノや情報のために費やせるということ。

このシフトチェンジで、
「システム側の人間」の思考をより理解できるようになる。
その結果、システム搾取からの防御シールドを身につけることもできるのだ。