先週は、人生戦略としての「ミニマル主義」について話した。
Less is More、ゆっくり長く(LSD)、大切なことだけを大切にする——
などの引き算の哲学を通じて、心の中のノイズを手放し、穏やかに生きる技術を探求した。
そうやって「足るを知る」ことで、目の前の小さな豊かさに感謝できる「幸福感度」が育っていく。
ここまでの2週間で、マインドフルネスの土台は整ってきたはず。
しかし、その余白を、意志の力だけで保ち続けるのは、実はとても難しい。
都会の暮らしの中では、放っておくと心はすぐにノイズで埋め尽くされ——「もっと、もっと」の渦に引き戻されてしまう。
では、どうすれば、せっかく整えた心を保ち続けられるのか。
その答えのひとつが、ぼくがずっと大切にしてきた「オーガニック思想」——
つまり、「自然とつながって生きる」という考え方にある。
今週は、自然を感じ、マインドフルに生きるオーガニックライフについて、じっくりお話ししたい。
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【今週の先出しハイライト】
・地球産100%の有機体である私たちは、ケミカルノイズを避けデトックスすることで、身体が整い思考が澄みわたり揺るがぬ平穏を得られる。
・自然という究極のノイズレス空間とつながり続ければ、感覚が研ぎ澄まされ、目の前の豊かさと地球への感謝があふれ出す。
・自分は地球という一つの生命体の細胞であり、ほかの命を傷つけることは自分自身を脅(おびや)かすことだと体感する。
・太陽のリズムで早寝早起きを実践すれば、暮らしそのものが動的メディテーションとなり、心身の野性と創造性がよみがえる。
・命の循環の中に身を置くと「どうでもいいモノ・人・こと」に時間とお金を使わなくなり、「もっと、もっと」の無間地獄から精神的に抜け出せる。
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● メイド・イン・アース(Made on the Earth)
「私たちは自然を所有しているわけではない、大地に所属しているだけ」
これはニュージーランド先住民マオリの言葉。
ぼくら人間は、多種多様な生物の一つの種にすぎず、あくまでも自然の一部。
そして、ぼくらの肉体はすべて、大地に存在する成分で構成された「地球産100%の有機体」。
ただし、現代ではどうがんばっても、添加物や農薬、ダイオキシンなどの環境ホルモン、放射能など、外から入ってくるケミカル物質がたくさん存在する。
そのため、心身と大地を蝕むケミカルを
①できる限り入れないように努める
②できる限りちゃんと排出(デトックス)する
必要がある。
これまで何度か言ってきたように、有機体である肉体を可能な限り健全に保つためには、「食品ノイズ」「大気ノイズ」「飲料水ノイズ」「情報ノイズ」を、できる限りブロックしよう。
情報被曝や過度なストレスの回避
シンプルで清潔な居住空間の維持
早寝早起きと適度な運動の継続
食べ過ぎない植物性中心の食事
といった、「本来の人間らしい生き方」を営むことで、あなたのライフスタイルは整い、心身の抵抗力や免疫力、そして排出力と再生力を高められる。
つまり、ウイルスや病原菌などをブロックし、ガン細胞や内臓炎症など抑え、ケミカルなどの「肉体ノイズ」をしっかりデトックスできるようになるということ。
そして、「体」が整えば、必然的に「メンタル」が安定する。
やはり「先に整えるべきは、心ではなく身体」だ。
精神を整える手法は抽象度も、難易度も高いが、体の健康法は立証・確立されている上に方法論が具体的だからである。
さらに、「思考ノイズ」も除去でき、高い集中力を長時間持続できるようになり、高次のクリエイティビティを手にできるように。
日々のパフォーマンスや表現のアウトプットもどんどん向上し、それに比例して「仕事の生産性」がアップ——結果、「Quality of Life」も「幸福度」も高まっていく。
つまり、いいことばかり。
オーガニックライフがもたらす、最も大きな利点。
それは、身体はもちろん、思考がクリアになり、マインドが整うこと。
「肉体ノイズ」と「思考ノイズ」が減ることで、自然と自身の意識が「頭」から「体の真ん中(胸やお腹のあたり)」に下りてくるようになる。
そして、社会の動乱や他人の(愛や理解のない)意見に振り回されず、心穏やかに構えることができる。
つまり、どんなことが起きても慌てたり、動揺したり、怒ったり、パニックを起こしたりせず、常に「平静、平穏、平和」でいられるマインドを手にできるようになるのだ。
ぼくは、その状態こそが「マインドフルネスに生きること」だと考えている。
「オーガニックライフは、単なる思想でも、綺麗事ではない。実利がある」
ぼくがいつもこう言う理由はそこにあるのだ。
● ぼくたちは、自然の一部
「自然こそが、もっともノイズレスな存在」
これはぼくの持論であり、多くの場面で発信しているメッセージ。
地球上で最もピュアでノイズレスな存在である「自然」とつながることで、マインドがさらに整う。
そして、
「自然を感じる」「自然の中に入っていく」「自然に触れる」「自然に感謝する」「自然の産物をいただく(=食べる)」といった形で自然とつながり続けさえすれば、あなた自身の純度を高く維持することができるのだ。
「純度が高まる」とは「自分らしさが際立つ」ということ。
つまり、ぼくが口酸っぱく言い続けている、自分90%でも120%でもない「自分100%」の状態に近づけるということだ。
何度でも言おう。
ぼくたち人間が、美しい自然の中にいるときに感じる、
あの独特で本能的な心地よさは、「本来、自分たちが自然の一部」であるからこそ。
(『超ミニマル・ライフ』で多数のエビデンスを添えて紹介したように、自然の中で感じるあの心地よさは、近年、続々と科学的に証明されてきている。人間の体感というものは、いつも正しいのだなと感心する)
だから、Camperのみなさんには、この大切なことを決して忘れずに生きてほしい。
「今、目の前にある豊かさとは何か」
繰り返し述べてきた、このメッセージ。
この豊かさの真髄、本当の幸せとは、「この地球という母なる星が、人間を生かしてくれている事実に感謝できること」にある、とぼくは考えてる。
そして、この愛おしい地球を守り続けるために、偉大なる自然(グレートネイチャー)との共生をしてきた、世界中の先住民たちの言葉にある「5代先、7代先の子孫の未来に向けて健全な環境を維持していく」ために……
どうすれば、ぼくたちはオーガニックに、サステナブル(持続可能)に生きられるか?
ここからは、そんな生き方に必須といえる【自然とつながるための3つのサイクル】について、一緒に考えていきたい。


