先週は、人生の最重要インフラである「身体と心」に効果的な〝食生活メソッド〟をお届けした。

今週は、生きる上で際立って重要なもう一つの生体活動「睡眠」について。


【今週の先出しハイライト】

・睡眠不足は、集中力とクリエイティビティを大きく低下させる。まずは必要な睡眠時間をきちんと確保しよう。
・夕方を、次の日の「はじまり」と捉える。就寝時間から逆算し、「夕方のセルフケアタイム」をつくろう。
・入眠直後の「睡眠のゴールデンタイム」を大切にし、最初の眠りの質を高める。
・朝陽を浴びて体内時計を整え、太陽のリズムに合わせた睡眠サイクルをつくろう。
・人生の3分の1を過ごす睡眠。寝具にはきちんと投資し、自分が心地いいものを選ぶ。
・寝室を、シンプルで清潔な「気持ちよく眠れる空間」に整える。
・「寝ること」「起きること」が楽しみになる、自分だけの夜と朝のルーティン=儀式をつくろう。



● 睡眠を削ると、すべてが崩れる

たとえ「食事」「休息」「運動」がしっかりできていても、「睡眠」が足りなければ総崩れになるという。
逆に充分な「睡眠」さえ確保できていれば、他の3つが完璧でなくても、なんとか生きていけるという。

ではなぜ、「睡眠」がそれほどに重要なのか。
睡眠は、「身体」「脳・神経」「心」という3箇所の疲労回復に劇的な効果を発揮し、免疫力も高めてくれる唯一の休息法だからだ。


● 「睡眠軽視」が当たり前になった日本

しかし、日本社会では忙しさのあまり真っ先に削られる時間が「睡眠」。

ちなみに、ニュージーランド人はめっちゃ寝る(2018年の調査でNZは睡眠時間が世界一長いことが判明!*1)。
そして、生産性は日本より高い。周りのバリバリの現役ビジネスパーソンも毎日8〜9時間は寝ている。

「睡眠軽視」という悪しき習慣が当たり前となった日本。
恐ろしいことに、睡眠時間は世界最短(*2)だ。
さらに、仕事に前向きな人は5%と世界最低水準(*3)、労働生産性は先進国で下位グループになっている(*4)。

「最もよく働く国民」のはずの日本人。
なのに、仕事へのモチベーションや生産性は、悲しいほど低い。

その原因は「成果やパフォーマンス」より「長く働く人がエライ」「休まず、寝ずにがんばる人がエライ」という、間違った社会風潮にあるとされている。

「6時間程度の睡眠」を2週間ほど続けると、脳は「アルコールを軽く摂取している状態と同じになる」という研究結果がある。
睡眠不足の蓄積は生活の質を下げ、集中力とクリエイティビティを著しく低下させるのだ(*5)。

体内のリズムを整えるために、早寝早起きを心がけ、睡眠時間をきちんと確保する。

この当たり前の習慣によって、仕事や家事のパフォーマンスが上がるだけでなく、高い幸福感へもつながる。

ここからは、ぼくの実践に基づく「心地よく効果的な睡眠のとり方」を紹介しよう。