NZの湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを送る作家、四角大輔さんの会員制コミュニティ〈LifestyleDesign.Camp〉の事務局を担当させていただくようになって、まもなく丸5年を迎えます。

最初の頃は「オンラインコミュニティって何?」と言われることが多かったですが、コロナ禍で社会の日常的なコミュニケーションがオンラインになると、個人や法人、様々な目的をもったオンラインコミュニティが溢れるようになり、少しずつ世の中にも認知されるようになってきました。

そんななか、わたしはなぜ、Camper(メンバー)時代から通算して7年も〈LifestyleDesign.Camp〉に所属し続けているんだろう?と、最近振り返る機会がありました。

それはわたしにとって理想のコミュニティの姿である〈人生の逆境に立たされた時、ありのまま弱さをさらけ出せる環境〉があったからです。


遡ること26年前、後に夫となる交際中の彼が、余命2年の骨髄異形成症候群となり、神奈川県立がんセンターに入院しました。当時はインターネットも普及しておらず、情報は足で稼ぐしかない時代。親を含めて身近に相談できる人はいませんでした。

そんななか偶然見つけたボランティア団体の「骨髄バンクを支援する愛知の会」。
ここで初めてわたしは、骨髄バンク設立に貢献された大谷貴子さんをはじめ、たくさんのボランティアの方々に、自分の悲しみや、不安な気持ちを吐露させてもらいました。そして最新情報を得たり、骨髄移植の先進地である愛知県のドクターにお力添えいただき、彼は愛知県で骨髄移植をすることができて、その後10年間元気に過ごすことができました。

先の見えない不安があるなかで彼と彼の家族をサポートし続けることができたのは、ボランティア団体を通して患者家族のみなさんと支え合ったり、元気になった元患者さんと出会って未来の光を感じることができたからだと思います。

わたしが、自分らしくいられるコミュニティに属していると人生の逆境を乗り越える力が高まると思っている理由は、この時の経験が大きいと思います。
ポジティブなことは表現できても、いざという時に躊躇せずSOSを出すことは、普段から何でも語り合える関係性にないと、なかなか難しいもの。もしパートナーや友人など、身近な人間関係がそうした関係性でない場合、コミュニティはセーフティーネットのような役割にもなると思います。


〈LifestyleDesign.Camp〉は、人生をデザインする学校。
四角大輔さんの人生デザイン学をヒントに、自分にとっての理想の働き方、暮らし方を見出し、自分らしく人生をデザインしたい人が集まるコミュニティです。

人生がテーマだからこそ、その人のフェーズによって理想に辿り着くには時間がかかるし、未知なる道を進む時には不安も出てくるし、時には逆境に立たされることもあるかもしれません。でも普段から等身大の自分で、チャレンジする姿や人生観をシェアしあっていると、みんなの前ではカッコつけず悩みや弱さを曝け出せるようになったと話す人が多いです。その結果コミュニティに関係なく、ありのまま自分を表現できるようになってくることも魅力の一つです。

四角大輔さんの〈人は誰もがアーティスト〉という理念のもと、お互いを尊重しながら本質的な深いつながりが生まれる〈LifestyleDesign.Camp〉。
改めて四角大輔さんと、事務局のまあちゃん、Camperの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。そして今後もCamperのみなさんと共に、この温かいコミュニティの世界観を守っていきたいです。


最後になりましたが、世の中にたくさんのコミュニティがあるなかで、〈LifestyleDesign.Camp〉の世界観に共鳴してくださる方々との新しい出会いを、これからも楽しみにしています!


<2020年4月に投稿した自己紹介ブログ>
ここから2020年12月に、東京から長野へ移住。その先は〈LifestyleDesign.Camp〉内の別ブログで。



※トップ写真は元Camperの画家、コビトフカミさんが私をイメージして描いてくださった絵です。(作品名:扉を開く人)
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