✈️ ニュージーランドとオーストラリアへ。
“旅をするように生きたい”僕が、退職前に確かめに行くこと

こんにちは。よしたけです。

来年3月、4年間続けてきた地方公務員の仕事を辞める。
副業が軌道に乗っているわけでもなく、ライフワークもまだ見えていない。
だから「辞めて大丈夫なの?」と聞かれれば、胸を張って「大丈夫」とは言えない。

それでも僕は、退職を決めた。

理由のひとつは、@ダイスケ(元学長)/四角大輔 さんの著書『超ミニマル主義』のこの言葉に深く納得してしまったからだ。


「仕事も、お金も、人間関係も、先に手放さない限り、『本当に大切なこと』は決してできない。リスクをとって先行投資しない限り、大きなリターンは得られない。」

四角大輔「超ミニマル主義」P158から引用


初めて読んだときは「そんな勇気ないよ…」と思った。
でもよく考えてみると、僕自身も、パートナーも、
人生でまさに同じ経験をしていた。

お互いに前のパートナーとの別れという“手放し”をした直後、
偶然出会って、今のお付き合いに至った。

“手放したからこそ、新しいご縁が舞い込んできた。”

その経験があるから、大輔さんの言葉はただの理屈ではなく、自分の人生の“答え合わせ”のように感じた。

だから今回も、手放してみることにした。
安定しているように見える仕事をいったん置いてみる。
心の余白をつくり、そのスペースを満たす“何か”を探しにいく。

そして11/29~12/6で、僕はパートナーとニュージーランドとオーストラリアへ旅に出る。

0. はじめに— 旅を通して「これからの生き方」を見つけに行く

今回のblogでは、

・なぜ仕事を辞める前に旅に出るのか
・旅を通して何を確かめたいのか
・僕が今抱えている不安と、小さな希望
・ニュージーランド・オーストラリアで会う人たちが、僕にどう影響するのか

これらについて書く。

今までの旅の記録とはまったく違う。
これは“人生の分岐点で書く旅blog”だ。

1. なぜ今、旅に出るのか

① 旅するように生きる人生を選びたいから

僕はこれからの人生を、「旅をするように生きる」というテーマで進みたいと思っている。

そのための第一歩として、やりたいことを仕事にするのではなく、旅の中で自分が何に心を動かされるのかを探すところから始めたい。

『超ミニマル・ライフ』には、

ライスワークからライフワークへは
週5:0 → 4:1 → 3:2 と段階的にシフトしていくのが理想

四角大輔「超ミニマル・ライフ」P344から引用

と書かれている。

でも僕はその道のりを踏めていない。
ライフワークはほぼ0のまま、ライスワークをいきなり0にしようとしている。

そりゃ、不安にもなる。

だけどそれでも前に進みたいのは、旅をすると自分の“感覚”が一番ニュートラルになるからだ。

旅をしながら、
「あ、こういう生き方が好きかも」
「これをもっとやりたいかも」
そんな小さな気づきを拾いに行く。それがスタートだ。


② 今回の旅は、人に会いに行く旅でもある

ニュージーランド・クイーンズタウンには、今ワーキングホリデーで滞在している2歳年下のいとこがいる。
そしてオーストラリアには、自己理解プログラムで出会った仲間がワーホリ中だ。

人生の選択肢を広げて挑戦している人たちに会いに行く。
海外で働くリアルな生活を聞いて、自分の未来のヒントを得たい。

これは“観光の旅”ではなく、 “未来を生きる誰かに会いに行く旅”なのだ。

2. 旅のテーマは「余白」と「直感」

今回のルートは、
クライストチャーチ

テカポ湖

クイーンズタウン

クライストチャーチ
を5泊6日で回る行程である。

スクリーンショット 2025-11-21 174101.png 493.16 KB画像は宿泊地です
レンタカーで毎日移動しながら回ります


レンタカーで雄大な自然をゆっくり巡る旅。
特にテカポ湖の星空はずっと憧れていた。

でも、実は旅のスタンスが今までと全然違う。

僕はいつも旅前に徹底的に調べてしまうタイプだったけれど、今回はあえて“調べすぎない”ことを選んだ。

・ガイドブックは参考程度
・行きたい場所は詰め込まない
・心が動いたら予定を変える
・現地の人や顔の見える人の声を最優先する
・直感に従う

理由はひとつ。

これからの人生も、直感で心の声に従って進めるようになりたいから。

旅の中でその練習をしたいと思っている。

3. 公務員を辞める前の“揺れ”

安定している今の生活を手放すのは怖い
ライフワークがまだ見えないのに、
ライスワークだけが消えていくのだから当然だ。

でも旅の中で、 “退職しても大丈夫”という確信につながる瞬間がある気がしている。

なぜなら僕は4年間、生活保護ケースワーカーとして働いてきて、制度の本質を知っているからだ。

生活保護は「最後のセーフティーネット」。
お金が尽きたら、誰でも受けられる。

生活保護=✕働けない人が受けられる制度
                =〇お金がなければ、誰でも受けられる制度


だから極論、仕事をやめて収入がゼロになっても、最悪、生活保護を受ければいい。

その制度を知っていることが、僕の背中をほんの少し押してくれている。

大輔さんの無茶ぶりが、あたらしい役割をくれた。

8月に行われたCampの東京ミートアップで、自己紹介として「生活保護ケースワーカーをしています」と伝えた瞬間、会場の空気が少し変わった。

そして次の瞬間、@ダイスケ(元学長)/四角大輔 さんが僕に言った。




「生活保護制度について、今後もっと発信してほしい!」


驚いたけれど、嬉しかった。
僕の仕事が、ただの職務ではなく、誰かの役に立つ“経験”として見られたと感じた瞬間だった。

今、実際にCamp内で生活保護制度のリアルを発信するイベント開催を準備している。

公務員として積み重ねてきた時間が、新しい形で社会に返せるかもしれない。
それが、僕の不安をまた少しだけ軽くしてくれた。

4. 旅の先で確かめたいこと

ニュージーランドで、僕は以下の6つを確かめたい。

1.自然の中で暮らすという“リアル”
2.自分の直感はどこで動くのか
3.どんな働き方が心地よいのか
4.旅と仕事が共存できるか
5.心が落ち着く場所はどこか
6.大輔さんがニュージーランドを愛した理由

そして、人に会うことで知りたいこともある。

・海外で働く現実
・自由に生きることの難しさと楽しさ
・僕自身が本当は何を選びたいか

旅がその答えをくれる気がしている。

5. パートナーと行く意味

人生の転機に、パートナーと一緒に旅ができることは本当にありがたい。

そして今回の旅には、もう一つ大きな意味がある。

僕もパートナーも、本業という完全なライスワークを手放し、キャリアブレイクに入ることが決まっている。

お互いが安定をいったん捨てるという同じ段差に立ったこのタイミングで行く旅は、きっと僕らにとってのターニングポイントになる。

一緒に見る景色や感じた想いは、これからの“共通の未来の地図”に新しい線を引いてくれるはずだ。

6. さいごに— この旅は、未来への予行演習

今回の旅は、ただの旅行ではない。

・直感で動く練習
・余白とともに生きる練習
・自分の心に耳を澄ます練習
・退職後の生き方を描くための予行演習
・手放した先に何が入ってくるのか確かめるための実験
・これまでの経験を未来の役割に変えるための一歩

安定を手放す不安はある。
でも、生活保護制度という“最後のセーフティーネット”を知っていることが、僕の飛び込み台になっている。

ニュージーランドの大自然の中で、この先の人生で大事にしたいものがきっと見つかるだろう。

帰国したとき、僕の中の“未来の地図”が少しでもクリアになっていますように。