2018年9月に発売になったばかりのニュージーランドのガイドブック「Lovely Green New Zealand」。
ハワイやオーストラリアに比べると、圧倒的に観光客が少ない小さな国のガイドブックなのに......予想に反して(笑)...... なんと好調に売れているという♫(感謝です!!)

セールス好調を記念して!?
今回から全12回に渡って、ニュージー大好き.com率いる野澤哲夫さん、日刊ニュージーランドライフを運営する長田雅史くん、ニュージーランド写真家の富松卓哉くん、そしてぼく四角大輔という、ガイドブックの著者4名で「3つのテーマ」に渡ってリレー形式の連載をすることに。

今回は、1人目のランナー長田雅史くんの記事のバトンを受けて、2番目の走者としてぼくの記事をお送りしたい。



リレー1週目のテーマは「ガイドブックで紹介した場所・アクティビティーで、自分が暮らす街・エリアのベストはここ」!



では、さっそくいってみよう!!



ぼくの1番のおすすめは、なんといってもTaurangaにあるオーガニックカフェ『George Cafe』!(ガイドブックP22に掲載)


ニュージーランド住みたい街No.1」に何度も選ばれている、ビーチタウンMt.Maunganui(←山の名前でもある)から車で約5分、ローカル人気の高いOmanu Beachすぐそばという好立地の高級住宅街に、地元のサーファーたちで賑わう、心地良いカフェがある。



入ってみるとコーヒーの芳しい香りに嗅覚を奪われ、ショーケースに並ぶデリやスイーツに目が奪われる。

GF(グルテンフリー)、DF(デイリーフリー=乳製品不使用)、PB(プラントベース=植物性のみ=ビーガン)、RSF(リファインシュガーフリー=精製された砂糖不使用)といった、ニュージーランドらしい手書きのヘルシー表示がたくさん。



この国では、お店の評価が分かりやすく、ある意味厳しい。
美味しいお店は、どの時間も当たり前のごとく常連さんで溢れて激混みだが、美味しくないお店はいつも閑散としているので、お店選びにん迷ったら、とにかく人が沢山いる場所を選ぶことが肝要となる。



ちなみに、ニュージーランドにも当然「TripAdvisor」もあるが、この国ではこの評価はあまりあてにならないので注意。この国の人がいいからか、ある一定のライン以上のお店はどこもレビューが高いのだ(笑)。




ということで、お店選びはやはり「人が多いお店」ということが基本となる。これぞ、Small is Beautifulな国ならでのアナログ感(!)と言えるだろう。

もちろん、ガイドブックでは著者4名が実際に訪れて味を確認し、厳選に厳選を重ねて掲載しているので、どこの味も保証付きだ。

(ちなみに、このガイドブック制作のリーダーを務めたぼくは、掲載している物件の9割を実際に体験している)



言うまでもなく、このGeorge Cafeはいつ行っても、人で溢れ活気付いている。



メニューでぼくがオススメなのは......いっぱいあって選べないけれど.......汗。

店主のこだわりでメニュー数を絞ってることもあって、メニューボードにあるものは100%ハズレなしなので、ガラスケースにたくさん並ぶ小さなものから選ぶと......


まずは、クロワッサン!



クロワッサンといえばバターたっぷりのイメージだけど、これは後述の「Bu Deli」ビーガンバターでできているので完全ビーガン。



なのに、サクッサクッっと食感も味も普通のクロワッサンとまったく同じ。しかも味は、世界中でクロワッサンを食べてきたぼくが★★★★★と断言できるほど。




次は、最近は毎回食べてしまうレモンタルト!



美しい見た目に負けないくらいの絶品。レモン部分の絶妙な柔らかさと、カリッとした生地のハーモニーにぼくは虜になってしまっている。

そして、オーナーは若きイケメン&美女カップル(夫婦)のルークとクレア。

ぼくがここに通いはじめたのは移住直後だからもう8年になる。いつの間にか彼らとは友人になっていて、自宅やパーティに誘われたりと、お店以外での交流が増えていた。



この2人の心意気と才能が素晴らしく、メニューは料理の天才クレアが開発し、DIY達人のルークが内装すべてと家具の大半を手掛けた。ニュージーランドらしいアルチザンな家族経営の雰囲気もぜひここで味わってみてほしい。

さらに、彼らの自宅には広大な完全オーガニックの「George Farm」があり、〈Farm to Table〉どころか、まさに〈Garden to Table〉なのである。ガイドブックで紹介している飲食店やホテルも多くが自家菜園を持っていて〈Garden to Table〉に挑戦しているが、実際にテーブルに並ぶ割合は決して高くない。



だが、George Cafeはなんとほぼ100%!

ぼくも、ニュージーランド湖畔の森で、自給自足ベースの暮らしを営んでいるだけに、いかに100%が難しいかを良く知っている。だからこそ、彼らのことは心から尊敬できるのだ。



なお、〈Garden to Table〉はこの国だけでなく、世界のトレンドでもある。オーガニックをテーマに、世界60カ国を旅してきたぼくは各地のオーガニック有名店を取材してきたが、100%近い割合を維持できていたお店はほとんどなかった。



彼らの凄さはそれだけじゃない。

クレアは完全ビーガンで、野菜食活動家でもある(ぜひ、彼女の素晴らしいInstagramをフォローしてみてほしい)。最近では、完全ビーガンのバター(ブランド名「Bu Deli」)の販売を開始。



ぼくは3年以上前に試食させてもらっていたが、その段階で完璧だと思った。牛乳でできた通常のバターとまったく同じように使えて、味も遜色なかった。通常のバターのレシピと全く同じにそれを使えば、何とパイやクロワッサンも焼けるほどだった。



それでも彼女は納得がいかず、3年の制作期間を経て遂に完成。最近ではいよいよ街のオーガニックショップにも並ぶようになった。そして、早くも人気だという。




さらに、彼らは大きなビーガンイベントも自宅庭の「George Farm」横で開催している。大型テントを手配し、そこで参加者に100%ビーガン料理を振る舞いつつ、有名なビーガン活動家や女性オーガニック料理家のトークが展開された。



環境負荷が異常に高く、道義的にも問題がある家畜の肉を大量に食べている人には、環境問題と命の問題を語る資格がない



という活動家の言葉が、未だに心の奥深くに残っている。もともと肉を食べないぼくは、これを聞いてさらに食べられなくなってしまった。



当たり前のように、食事もワインもオーガニック。会場で使われる食器やカトラリーにプラスティックはゼロで、すべてリユースか生物分解性のもの。

さらに、生物分解性のゴミはすべてそのまま「George Farm」のコンポストに投げ込まれ、数ヶ月後には新たなオーガニック菜園の土になるという。



ハイセンスでオシャレなだけでなく、環境配慮を徹底している点がこの国を象徴していると言えるだろう。



ぼくら夫婦は、このイベントに招待していただいたのだが、過去にニュージーランドで参加したイベントで間違いなく最高!とも言えるほど素晴らしい経験であった。



もし、ニュージーランドに来る予定がある方はぜひ、このGeorge Cafeがある街、ガイドブックでも紹介しているTaurangaを目指して欲しい(ガイドブックP85に掲載)。日本からの国際線が到着するオークランドから車で2.5時間、国内線だと45分と近いのでアクセスが楽だ。



この街は、飲食店のレベルだけでなく、オーガニック率の高さも国内随一。しかも、美しいビーチ(ガイドブックP40に掲載)や神々しいMt. Maunganui(ガイドブックP47に掲載)といった大自然も国内指折りときてる。




このエリアはぼくの生活圏でもあるので、もしかしたら、ガイドブックで紹介している物件のどこかでお会いできるかもしれない。その時は、ぜひ声をかけていただきたい。



さあ、リレー連載の次のバトンは、一緒にガイドブックを制作した野澤哲夫さんのニュージー大好き.comに託します!



おそらく、野澤さんが暮らすオークランドのイチオシが紹介されるでしょう。国内最大都市には、他の街の追随を許さないいいお店や物件が多数あるので、みなさんぜひ期待を!!(野澤さんへこのプレッシャー届け.....笑)

〈All of photos with no credit: Daisuke YOSUMI〉


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クラウドファンディングで300%を達成し、360万円を超える支援金をいただいて完成した『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』は、日本ならAmazonや各書店で購入可能。



そして!実はニュージーランドでも買えることに!

ニュージー大好き.comから購入でき、しかも、お値段は送料込みで1冊NZ$25とお得!(日本では「¥1728=75円計算でNZ$23」なので♪)

*数に限りがあるのでお早めに。

*発送などの対応はホリデー明け1月14日(月)から。




四角大輔がナビゲーターを務めるニュージーランドフェアが代官山蔦屋書店にて開催中!!

NZフェア期間:2019年1月9日~2月24日迄
トークイベント日時:2019年02月02日(土)19:00~20:30
詳細&申し込みはこちらから