『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』
四角大輔, 富松 卓哉 , 長田 雅史 , 野澤 哲夫 (著)|2018/9/6発売
クラウドファンディングで300%を達成し
資金360万円を集めてNZ全国を回って取材した
四角大輔初の〝NZガイドブック〟は
おかげさまで好調!!
リーダーのぼくの独断と偏見と、仲間たちのセンスで、
本気でいいと思うものだけを紹介。
しかも、すべて最新情報!
北欧のセンスと先進性、ハワイの優しさと
大自然エナジーを持つ〝未来の国〟へ
さあ、この本を読んで旅立とう!
(Amazonはこちら♫)
わかりやすくいうと、この国の魅力は
ハワイと北欧のハイブリッド!
「北欧とハワイを足して2で割ったような、自然豊かでハッピー、美しくて革新的な国」。
これは、NZってどんな国?
と訊かれたときに答えて来たぼくのフレーズだ。
個性溢れるひとつの国を、こうやって例えてしまうことが必ずしも正しくないのはもちろんわかっている。
だが、この国が「常夏の南国」と勘違いされたり、2,000キロもはなれていて動物も植生も人の気質もまったく違うのに「隣国オーストラリアの一部で同じようなところ」と思い込まれていたりと、ひどい誤解をされるマイナーすぎる存在なため、あえてこの説明をしてきた。
北欧諸国のように、未来を向いて進化しようとする社会と政治。
変化を恐れずに挑戦し続ける、イノベーティブな気質の人々。
シンプルモダンで前衛的、ハイレベルなデザインとアートは北欧的と言えるが、それをよりナチュラルにしたものがNZスタイルだ。
医療費・教育費・出産費ゼロや、手厚い失業保険や年金制度など、北欧のような福祉国家という、隠された一面もある。
大地と海は、ただ美しいだけでなく、ハワイのような壮大なエネルギーにあふれる。
食が豊かで奪い合う必要がないためか、ハワイアンと同じように、街ゆく人たちはみなリラックスしていてニコニコしている。自然と共生してきた先住民の教えが社会にしっかり根付いていて、自然を敬い、ナチュラルに生きようとする市民が多い点も似ている。
先住民マオリのルーツの1つが、ハワイにあると言われていることもあってか、何か不思議なつながりを感じるのはぼくだけじゃないだろう。
もちろん、ニュージーランドだって社会問題を抱えているし、国際政治への影響力などはアメリカや北欧諸国には遠く及ばない。でもこの地には、言葉では伝わり切らない圧倒的な「あたたかさ」が存在する。
それは、地面や太陽から与えられる目に見えないパワーだったり、安全度の高さや気候の良さから感じられる安心感だったり、フレンドリーで優しい人たちからもたらされる癒やしだったり。
もはやこれは、現地に行かないとわからない感覚だ。この国に来たことのある方はきっと「うんうん、わかる」とうなずいてくれているだろう。
ぜひあなたも、実際に足を運んで、ぼくが言っていることが嘘でないことを確かめていただきたい。
Small is Beautiful.
小さな先駆者、社会先進国。
この国を象徴する大きなできごとが最近あった。2017年末、当時若干37歳の女性政治家ジャシンダ・アーダーン氏が首相に就任するというニュースが世界を駆け巡った。
そのすぐ後、彼女は妊娠を発表し、同時に「産休」を宣言。
しかもそのお相手は、テレビの有名人で「事実婚の彼氏」なのだが、彼は子育てに専念するという(ちなみに、この国の制度上、事実婚と入籍婚の扱いはまったく同じ)。
これには誰もが驚いたが、国民の大半は、ふたりの姿勢にエールを送った。発表後、政権支持率が4%上昇した点に、それが表れているだろう。
男女平等指数や女性の社会進出では当然のごとく世界上位で、イギリスより20年も早い120年も前に、世界で初めて「女性の参政権」を認め、今や国会議員の4割が女性というこの国では、当然の権利として受け取られるのだろう。
ちなみに、選挙の投票率も「有権者の約8割」と、国民の政治に対する関心も高い。
そして、この国の女性はとても強い。
「キーウィ・ハズバンド」という言葉が有名だが、これは家事のほとんどすべてをできる『NZ人の夫』のことを指す。この国では、男性が料理をできて、子育てを一緒にするのは当たり前で、いくら仕事ができても家のことができない男はダメ!とされる。
また、かなり早い段階で「同性愛者婚」を合法化。先住民のマオリ語を公用語とするだけでなく、世界初で「手話を公用語」にし、「労働者の最低賃金」と「年金制度」を世界で最初に導入した。
これらの事実が社会的マイノリティに対して、いかに寛容であることが伝わるだろう。
リベラルな政治と風土は、人々の発想を解き放ち、アイデア力とクリエイティビティを高めている。それが、独創的なデザインやアート、新進気鋭の起業文化に直結し、こんな小さな国を、発明や特許が多いことでも有名にしているのだ。
巨大企業が存在せず、大半が中小企業や家族経営というところもおもしろい。
もっというと、組織よりも個人の力が強い風潮がある。国が決めたことを、市民運動で白紙にすることは多々あり。大量生産よりも「職人技」を良しとし、ホームメイドやハンドクラフトを善とする考え方がメインストリームだ。
さらに、この国は世界有数の厳格な非核法があり、原発どころか、隣国オーストラリアにはあるウラン鉱山はもちろん、放射能関連の研究所もない。弱小国なのに、アメリカにどれほど圧力をかけられても、原子力空母の寄港を認めることは決してしない。
近年は、エストニアなどの小さな国々が参加する「世界7大電子政府=D7」の創設国としても大きな注目を集め、行政サービス電子化においても世界をリードするようになった。
新宿駅1日の乗降客数のわずか1.5日分の人口という、この小さな国は、自然の美しさだけでなく、その「在り方」においても美しく、未来的なのである。
さあラブリーで、グリーンな
未来の国ニュージーランドを旅しよう!
目が合えば、知らない人同士でもニコッとあいさつを交わす。子供たちは無邪気に手を振り、話しかけてくる。そんな「人と人のあたたかいつながり」こそが、この国の一番の魅力だ。
何がそうさせるのだろうか、とぼくはずっと考えて来た。
導き出した結論が、やはり豊かな自然であった。
もっというと、「自然と町、自然と人間の距離の近さ」がそうさせていることに気付いたのである。オークランドを例に出すとわかりやすい。最大都市にもかかわらず、その海はとてもきれいで、夏はみんなビーチで海水浴を楽しむ。中心街の桟橋からは、何と、子どもでも大型のマダイが簡単に釣れてしまう。
この国の一番のコンテンツ、「人と自然」を表現するために、ぼくらはタイトルに「ラブリー」「グリーン」というキーワードをつけた。
「ラブリー」という言葉は、NZ人が多用する形容詞で、日本人が連想する「かわいい」という意味以外に、「いいね」「楽しいね」「すてきだね」とさまざまな使い方をするのだが、NZの市民たちが、まさに「ラブリーピープル!」なのである。
「グリーン」は、まず豊かな自然を指す。そして、ナチュラル志向が強いNZ人の暮らし方こそが「グリーン」なライフスタイルだ。また、この国の政治や経済において目指すスローガン「クリーン&グリーン」ともつながっている。
ラブリーな人々と、グリーンな自然。両者が共生を目指す姿勢こそが、この国を「未来的」にしていると言えるだろう。当ガイドブックでは、自然の中でも特に、この国が世界に誇る、森と水にフォーカスを当てている。手付かずの荘厳な原生林と、神々しいまでに透明な湧き水、川、湖、そして海。
ちなみに、これまで多くの雑誌やガイドブック、テレビが繰り返し取り扱うことで「ニュージーランド=牧場・羊」というイメージがすり込まれているが、実はこの本では一切フォーカスしていない。
牧場というのは、欧州からの入植者たちが豊かな原生林を焼き払って作った「緑の形をした工場」という言い方もできる。実際に、この国が抱えている最大の環境問題が、家畜の糞尿による水域汚染と、家畜が排出するメタンガスだからだ。
NZにもともとあった美しい森と水に向き合った瞬間、どんな体の疲労も心の汚れも浄化されてしまい、この国に暮らす人たちのように、美しい自然体を取り戻すことができる。
いうならば、ここは「誰もが本来の自分に還る」ことができる場所。
この国への旅が、もしかしたら、あなたの人生観を変えるかもしれない。
そしてその旅が、「あなたが生きるうえで本当に大切なこと」を見つめ直すきっかけとなったら、ぼくにとってそれ以上にうれしいことはない。
さあ、覚悟していただきたい。
次のページをめくった瞬間から、ラブリーでグリーンな未来の国への旅がはじまるからだ。
ようこそ、知られざるニュージーランドへ!
〈All Photos by Takuya TOMIMATSU|富松卓哉〉
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▷NZフェア期間:2019年1月9日~2月24日迄
▷トークイベント日時:2019年02月02日(土)19:00~20:30
▷詳細&申し込み
https://4dsk.co/event/13327/
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