日本ではもう死語になりつつあるが(笑)、「ノマドの先駆け」とずっと言われてきたぼく。
ちなみにぼくの場合は、オフィスを持たずカフェなどで仕事をする、日本的な「ノマドワーカー」ではなく、国境を超えて生きるグローバルノマドである。欧米では最近、ぼくのような暮らし方・働き方をするクリエイターは、「デジタルノマド」や「モバイルボヘミアン」と呼ばれることが多くなってきた。
場所の制約を受けないワークスタイルを構築することで、街から20kmも離れたニュージーランドの湖畔の森の中で暮らし、世界中で移動生活をしながら生きられるようになった。そんなライフスタイルを10年近く送ってきたためか、「出かける時は、できる限り身軽に」と、いつの間にか、考え抜くクセが身に染み付いていたのだ。
これまで、身軽さの究極形である〝手ぶら〟からはじまり、12インチMacBook対応の防水・小型メッセンジャーバッグ、3~4泊の出張まで対応する小型の防水デイバッグ(リュック)、そして長期間の世界移動生活で使う超軽量バックパック(1週間以上のバックパッキング登山でも使用)と紹介してきた。ちなみにどれも、絶対的な信頼をおける一流のアウトドアブランド製である。
今回は、いろんなブランドから発売され、おそらく今、流行のピークにいるだろうサコッシュ(超小型のボディバッグの一種)について書いてみたい。
上の写真にあるのは、ぼくがこれまで使ってきたサコッシュの一部(笑)。最軽量のもの(左下)で27g、もっとも重いもの(左上)でも49gと、とにかく軽さが売りだ。そして、これらのミニマルなデザインがぼくの好みである、ということも付け加えておきたい。
どれも薄くて軽量なのに頑丈、作りがシンプル、少しだが収納ポケットが付く、などの特徴がある。
〈LOCUS GEAR Nanos はMacBook 12Inchがピッタリ入って重さわずか78g〉
「あなたのバッグの重さは何グラム?」
この〝ULライフスタイル〟シリーズで何度か問いかけてきた言葉だが、普段何気なく使っている持ち物の重量を気にする、把握することは、真の自由を手にするための第一歩であり、とても大切な思考法なのである。
ちなみに、ぼくが使うサコッシュは、同容量の一般的なショルダーバッグのわずか1/5から1/10程度という軽さだ。それにも関わらず、これらにはiPadやMacBookが入る。
〈旅、登山、ライフスタイルにおける、今のぼくの最強の相棒 山と道®️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️ サコッシュ 。容量4Lで、iPad miniがすっぽり入り、少しはみ出るが12インチMacBookも運搬可能。39gと軽いが、何よりデザインが好き〉
以前ご紹介した、ぼくの最ミニマムバージョン、ポケットに世界最軽量財布、iPhone、鍵が収まるシステム〝手ぶら〟に、「ちょっとした+α」が必要な時には、迷わずサコッシュをセレクトする。
両手を自由に使え、軽くてかさばらないため、街中をいくら長い時間歩いても疲れないし、自転車移動の際も邪魔にならない。真夏、バッグが体にへばりついて暑くなってしまうことが多々あるが、コンパクトなサコッシュならそれも避けられる。言うまでもなく、肩に掛けたまま走ることも可能(笑)。
まさに、あなたの行動を「自由」にするアイテムなのだ。
〈All of photos with no credit: Daisuke YOSUMI〉
2018/12/06 17:00