月の〈ライフテーマ・デザイン〉では、人生デザインにおける羅針盤となる「人生のテーマ」を探すために絶対に必要な〝自分の本心〟との対話を重ねてきた。

ぼくがパートナーシップについて語るとき、「最も対話すべきは、親でも親友でもなく、自分で選んだパートナー」といつも言うけれど、それ以前に
もっと対話すべきは「あなた自身」。

先週もお伝えした通り、焦る必要はない。
日々の気づき、心の声を大切にしながら時間をかけてライフテーマを見つけよう。
(時に数年かかることもあるので、焦らずに☺️)

さて、今月は
〈テクノロジー・デザイン〉
初月(8月)から先月(11月)までは、あくまで「
ベーシック編」。今月からいよいよ「実践編」に突入する。

そもそも、テクノロジーの存在意義は何だろうか?
それは
「人類がより幸せになるため、社会をよりよくするため」だと、ぼくは理解している。
事実、大部分においてテクノロジーはそうやって進化してきた。

あくまで主は人間であり、テクノロジーとは道具にすぎない。
ライフテーマや夢の実現をサポートし、理想の働き方や暮らし方の具現化を手助けし、人間をより豊かに、自由にするための〝ツール〟。 



そして、
人間の能力を拡張し、クリエイティビティを極限まで引き伸ばす〝魔法〟でもある。 

今月は、そんな魔法のような最強ツールとの向き合い方について考えていこう。

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暮らしを自由自在にデザインする

ぼくのニュージーランドの湖での「森の生活」や、2019年に「世界旅の中断宣言」をするまで実践してきた「移動生活」は、デジタルテクノロジーの進化がなければ実現しなかった。 

パソコンやスマートフォン、クラウドサービスやSNSなどのデジタルテクノロジーで、自由自在に仕事ができる環境を得られたからこそ叶った生き方だ。

もちろん、ぼくたちのホームプレイスである〈LifestyleDesign.Camp〉もテクノロジーの結晶。ネットとデバイスがあれば、
世界中どこにいても、いつでも、自由にアクセスでき、活きた知恵を仲間と共有できる。 


共に学びを共有できるこの「場=LifestyleDesign.Camp」も、ネットやスマホ、アプリやクラウドサービスといった、さまざまなテクノロジーの連携によって支えられている。

きっと、「機械やデジタルは苦手」と思っている人もいるだろう。
 


実は、ぼくはそうだった。
インターネットやデバイス、SNSやWebサービスを、最初から使いこなしていた訳でも、好きだったりしたわけでもない。

むしろ、インドアや小さな画面より、アウトドア遊び広大な自然が大好き。
昔は、行き過ぎた文明社会の否定論者かつ超アナログ人間だった。

テクノロジーをフル活用するようになったのは、今から20年ほど前の30歳になる直前に
「テクノロジーは、人生に奇跡を起こす道具」と気づいたから

当時、ぼくはソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽レーベルの駆け出しプロデューサーとして、6組のアーティストに関わっていた。言うまでもなく、これはToo Much😭。
「このままじゃ壊れてしまう」と人事部に必死に掛け合い、ノルマのない超ゆるい部署への異動を申し出た。自ら出世コースから離脱したのである。

プロデュースの仕事は音楽業界では花形とされるので、周りからは「なぜ?もったいない!」と言われたが、もともとプロデューサーになりたかったわけじゃなかったし、アッサリと異動を断行。もちろん給料も減る✌️

その楽な部署にいた期間を「ギャップイヤー」として考え、友人のスペシャリストに頭を下げて、最新テクノロジーを猛勉強。
この1年間の「ギャップイヤー」がぼくの人生を変え、今日まで人生を支え続けている——もう25年間も!

まずは、テクノロジーへの苦手意識をいったん横に置いてみよう

「人間の叡智の結晶」であるテクノロジーを、2つの視点を意識して考えてみてほしい。
・どうすればライフスタイルデザインに活かせるか
・理想を実現するためにどのように利用するか


今週は、
テクノロジーで自分の仕事や暮らしをアップデートすることの大切さについて、ぼくの経験と実感を交えてお伝えしていく。

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【今週の先出しハイライト】
・デジタルデバイスを活用することで荷物を減らし、より身軽でノイズレスな生活が実現できる。
・テクノロジーの力で場所に縛られずに働くことができるようになり、より創造性が高めることができる。
・雑務の自動化で、人間にしかできないクリエイティブな仕事に集中できるようになる。
・シェアリングエコノミーの普及で「所有」に縛られない身軽な生き方を選択可能に。
・セルフメディアの普及で誰もが「アーティスト」として生きる時代に。
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