先週は、人生の最重要インフラである「体と心」に効果的な〝食生活メソッド〟をお届けした。
今週は、生きる上で際立って重要なもう1つの生体活動「睡眠」について。
たとえ「食事」「休息」「運動」がしっかりできていても、「睡眠」が足りなければ総崩れになるという。
逆に充分な「睡眠」さえ確保できていれば、他の3 つが完璧でなくても、なんとか生きていけるという。
ではなぜ、「睡眠」がそれほどに重要なのか。
睡眠は、「体」「脳と神経」「精神」という3つの疲労回復に効果を発揮し、免疫力も高めてくれる唯一の休息法だからだ。
しかし、日本社会では忙しさのあまり真っ先に削られる時間が「睡眠」。
ちなみに、ニュージーランド人はめっちゃ寝る(2018年の調査でNZは睡眠時間が世界一長いことが判明!*1)。
そして、生産性は日本より高い。周りのバリバリのビジネスパーソンも毎日8〜9時間は寝ている。
「睡眠軽視」という悪しき習慣が当たり前となった日本。
恐ろしいことに、睡眠時間は世界最短(*2)だ。
さらに、仕事に前向きな人は 5%と世界最低水準(*3)、労働生産性は先進国で下位グループになっている(*4)。
「最もよく働く国民」のはずの日本人。
なのに、仕事へのモチベーションや生産性は、悲しいほど低い。
その原因は「成果やパフォーマンス」より「長く働く人がエライ」「休まず、寝ずにがんばる人がエライ」という、間違った社会風潮にあるとされている。
「6時間程度の睡眠」を2週間ほど続けると、脳は「アルコールを軽く摂取している状態と同じになる」という研究結果がある。
睡眠不足の蓄積は生活の質を下げ、集中力とクリエイティビティを著しく低下させるのだ(*5)。
体内のリズムを整えるために、早寝早起きを心がけ、睡眠時間をきちんと確保する。
この当たり前の習慣によって、仕事や家事のパフォーマンスが上がるだけでなく、高い幸福感へもつながる。
ここからは、ぼくの実践に基づく「心地よく効果的な睡眠のとり方」を紹介しよう。
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【今週の先出しハイライト】
・6時間睡眠を2週間続けると脳はアルコール摂取状態と同じになり、睡眠時間世界最短の日本は生産性も最低水準という悪循環に陥っている。
・夕方を、次の日の「はじまり」と捉えてセルフケアタイムを設け、入眠直後の最初3時間に成長ホルモンが大量分泌されるゴールデンタイムを最大活用する。
・「仕事」と「睡眠」の間、つまり夕方に2-3時間のセルフケアタイムを設けることで脳疲労を消し去り、夜と朝のルーティンをつくることで睡眠の質が一気に向上する。
・朝陽を浴びることで体内時計がリセットされ、15時間後にメラトニンが分泌される太陽系リズムへの同期が良質な睡眠サイクルを保つ。
・人生の3分の1を占める睡眠には投資を惜しまず、100%自然素材のマットレスやオーガニックコットンのパジャマが睡眠の質を劇的に変える。
・寝室を東向きにして朝陽が入る環境を整え、シンプルで清潔な空間を保つことで快適な睡眠環境をデザインする。
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2025/10/18 05:30