今月のテーマ《マインドフルネスデザイン〜Tune Into Mindfulness》は、執着を手放して精神的に自由になるための流儀であり、幸せに生きるための哲学。
そして、ぼくらがより人間らしく、自分らしく生きるための技法でもある。
その締めくくりとして、今週は人が生きる上で最も重要な命題「幸福」について、改めて考えていこう。
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【今週の先出しハイライト】
・崇高な目的とは、人生をかけていいとピュアに思える美しき「宿命」のようなもの。ぼくの言葉で言うと、人が心の真ん中から求めることであり、それが自身のルーツとしっかりつながっているものだ。この「崇高な目的」こそが、地球上で最も美しいとぼくは考えている。
・自身の「インナーネイチャー」とつながり「崇高な目的」を得た状態は、「グレートネイチャー」とつながり、自分が自然の一部であると本当の意味で理解したときの、あの圧倒的な安心感に近いとぼくは思っている。これこそ、「マインドフルネスに生きている=生き方そのものが瞑想的」と言えるだろう。
・「大いなるものとコネクトしている」という高い次元の幸福感こそが、あなたを真のアーティストにしてくれると知っておこう。
・「マインドフルネスに生きる」ことは、自分のインナーネイチャーに、雄大で鏡のような「湖」の水面を持つようなイメージ。
・あなたが見ている世界は、実は「あなたの中の湖面を映し出す鏡」。つまり「外の世界」=「あなたの内面世界」ということになる。凪のような心でいれば、その平穏さがあなたの姿となって、周りの人たちも幸せにする。
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●「幸せ」とは?
あなたにとって、「幸福」とは何だろうか?
どんな状態だろうか?
「ザッポス社」の創業者であり、伝説の起業家、トニー・シェイ。
ザッポス社は、ECサービスを提供している会社だ。
同社は、「幸せを届ける」というミッションを掲げ、アマゾンに「敵わない」と言わせたほどの成長を見せ、一時はTwitterフォロワー数が全米No.1にもなったこともある。
そんなザッポス社を率いたトニー・シェイは、著書『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』(ダイヤモンド社)の中で、幸福感を「①快楽」「②情熱」「③崇高な目的」の3タイプに分類している。