先月の「マインドフルネス・デザイン」では、自身のインナーネイチャーとつながるために、心に穏かな湖面のような「平和な状態」を持つ大切さについてお伝えしてきた。
今週からは、いよいよ最後のテーマ「ソーシャル・デザイン」。
最後の1ヶ月は、ぼくたちが自分や家族や仲間の人生と——自分らしく生きる上で絶対に必要な——健全な社会をデザインするための「意識の持ち方」について考えていきたい。
冒頭から言い切ってしまうが、この「社会貢献意識」を持つことは単なる「きれいごと」ではなく、あなたの心を、人生をより平和にするための最も合理的なアプローチだ。
今月はこのことを頭に入れて、読み進めてほしい。
そして、この命題はあくまで「理想のライフスタイルをデザインすること」の延長線上にあるということを心に留めておこう。
ソーシャル・デザインを一般的な言い方にすると、「さまざまな活動を通して、ソーシャルグッドを実現していく行為」。
そして、ここCampでは社会貢献活動を
「自分を大切にしながら、小さな社会課題を解決すべく努める行為」
と定義している。
その上で、ぼくは以下の4つの理念を掲げている。
1. 自身の特技や強み、好きなこと、アーティスト性を活かす
2. 単発な打ち上げ花火で終わらず、持続的に行えること
3. 自分の健康や家族を犠牲にせず、重い義務感もないこと
4. 大きく遠いことではなく、身近なことから始める
途上国に学校をつくったり、難民キャンプに水道を通したり、デモに参加するなどの大規模なアクションを起こすことだけが社会貢献ではない(もちろん、これらもめっちゃ大事❗️)。
毎日の仕事、夢中になって取り組んでいる趣味や遊び、日々の暮らしを通じて、小さく社会に貢献すること。
または、家族や仲間、近隣の人、身近な存在——何よりも自分自身——を大切にすることも立派な社会貢献だ。
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【今週の先出しハイライト】
・Think Globally, Act Locally (地球規模で考え、足元から行動する),
ソーシャル・デザインを考えるにあたって、まずは、常に地球規模で物事をとらえてみてほしい。
・「自己犠牲や家族犠牲」の上に成り立つ社会貢献は、健全ではない上に、そもそも続かない(サステナブルじゃない)し、活動のクオリティも低くなってしまう。
・自分の心と体をしっかりケアし、自身を本気で大切にし、家族とも良好な関係を保った上で社会貢献活動を行えば、持続的となるだけでなく、良いパフォーマンスを出すことができる。
・どんな社会問題でも、解決するためには根気が必要で長い時間を要するため、その社会問題自体が「自分ごとになっているかどうか」が重要だ。
・自分の「心の真ん中」や、あなたの「人生のルーツ」とつながった本質的活動だけが本物であり、継続し続けることができる。
・ただし、ミレニアル・Z世代の仲間たちの感覚は、40代以上の大人とは違う。次世代たちは感覚的に「すべての問題を自分ごと」にしていて「みんな自分ごとかどうか関係なく本気でやってる」。
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