先週は、生成AIの時代の学び方についてお伝えした。今週は、テクノロジーを人生の味方につけるために、Camperのみなさんに心に留めておいてほしいことを伝えたい。

それは、テクノロジーに自分のライフスタイルを振り回されないこと。

世の中を見渡すと、多くの人がテクノロジーに振り回されて奴隷のようになり....心身もライフスタイルも崩してしまっている。

● デジタル・オートノミーとは何か

「デジタル・オートノミー」とは、デジタルに対する自律性のこと。
テクノロジーの主人として生きることを意味する。

テクノロジーに「使われる」から「使いこなす」へ。受動的消費者から、能動的設計者への転換。これが目指すべき姿だ。

日本人には、便利さと幸せをイコールで結んでいる人が多すぎる。でも、便利になったからといって、ぼくらは本当に幸せになっただろうか?

大切なのは、自分にとっての「適切な距離感」を見つけること

何を隠そう、ぼくは一時期iPhone中毒になっていた。その原因を探るべく、脳科学や心理学を集中的に勉強。そこでいくつもの衝撃の事実を知った。
それが一種のショック療法となり、中毒から抜け出せた(スマホ依存症とネット中毒から抜け出すノウハウは『超ミニマル主義』 『超ミニマル・ライフ』に書いた通り)。

今週は、その時に学んだ、テクノロジーを味方につけるために知っておくべきこと、そして自分のスタンスを確立する方法を伝えていく。

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【今週の先出しハイライト】
・テクノロジーの「奴隷」から「主人」へ——受動的消費者から能動的設計者への転換こそが、デジタル・オートノミーという自律性の本質だ。
・バッグの中のスマホを気にするだけでドーパミンが出る——スマホ依存は非合法薬物と同レベル、原始的な脳でドーパミン過剰世界を生きている自覚が必要だ。
・スマホで行うほぼすべての活動の裏側で個人情報が抜き取られ、GAFAが国家予算規模の資金を注ぎ「1秒でも長く画面を見させる」仕組みを構築している。
・巨大テック企業は人の心をハイジャックしてプログラミングしている——SNSは消費行動だけでなく政治思想さえ変える力を持ち、これは陰謀論ではなく起きた事実だ。
・このテクノロジーは時間・創造性・つながりを生むか奪うか——3つの問いで境界線を引き、便利さより「プライバシーの安全性」でツールを選ぶ時代へ。
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