さて、今年最後のメソッド&ワークとなる今週は、<テクノロジー・デザイン>の最終週。
先週は「デジタル・オートノミー」についてお伝えした。テクノロジーの奴隷ではなく主人として生きるために、デジタルに対するリスクを理解し、それに対する防衛策の大切さを語った。
今週は、その先へ進もう。
蒸気機関が現代文明の基礎を作り、内燃機関が移動革命を起こし、インターネットが超情報化社会を生み出したように——テクノロジーは常に、世界を根本から変えてきた。
そして今、「デジタル化」から「生成化」への大きな転換が起きている。
これは単なる技術の話じゃない。ぼくたちの生き方そのものが激変するという話。しかも、この先10年とかじゃない、遅くとも1年以内に、Camper全員に起きるという話だ。
今月の「テクノロジー・デザイン」の締めくくりとして、生成化時代の人生デザインを一緒に考えていこう。
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【今週の先出しハイライト】
・「デジタル化」から「生成化」への大転換——テクノロジーは便利な道具ではなく、ぼくたちの生き方そのものを根底から変える力になっている。
・AIが「学歴・経歴」「血筋・才能」「場所・時間」という制約を緩め「できない理由」をなくすことで、「与えられた人生を消費する」から「自分の人生を創造する」生き方が誰にでも開かれた。
・完璧な設計図を待つのではなく、手元にある素材を「見立て」て「まず作ってみる」——生成時代は正解を「探す」から「作り出す」世界への転換だ。
・一生を一つのキャリアに捧げる時代から、低コストで複数の可能性を試す「人生のプロトタイピング」へ——小さく試して自分に合うものを育てるパラレルライフが可能になった。
・AIが効率化を進めるほど、「問いを立てる力」を磨く「非効率で非生産的な時間」の価値が高まる——その余白の時間こそが最も豊かな時間になる。
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【生成化時代の人生デザイン4つのポイント】
1. 消費から創造へ——「できない理由」がなくなる時代
デジタル化の時代、ぼくたちは「世界中から買う・消費する」ことができるようになった。
欲しいものをネットで探してポチる。
情報も同じで、検索して、見つけて、読む。
「足りないものは外にある」「それを見つけて手に入れればいい」——そんな前提で暮らしてきた(Camperならわかると思うが、本当はそれも違うけどね)。
でも、生成化時代はこれとはまったく異なる。
足りないものを「買う」「見つける」のではなく「作る」。
AIをパートナーにして、一緒に生み出していく。そんな時代がやってきた。
ここで、ぼくが最も伝えたいことがある。
AIは、ぼくたちの「学歴・経歴」「血筋・才能」「場所・時間」という制約を、大きく緩めてくれる。
「絵が描けないから、イメージを形にできない」
「文章を書くのが苦手で、発信できない」
「時間がなくて、やりたいことに手が回らない」
「専門知識がないから、新しいことを始められない」
こういった「できない理由」が、どんどんなくなっていく。
AIと対話すれば、絵心がなくてもビジュアルを作れる。文章が苦手でも、考えを整理して言葉にできる。調べ物に何時間もかけなくても、必要な情報を素早く手に入れられる。そして言うまでもなく、これらの行為全て、ネットとデバイスがあれば、どんな場所でもできてしまう。
これは、革命以外のなにものでもない。
ぼくがここでずっと伝えてきた「アーティストとして生きる」という人生デザイン。
それは、特別な才能を持つ人だけのものじゃない。自分の人生を自分で創る人のこと。
その生き方が、テクノロジーによって、さらにより多くの人に開かれた。
「与えられた人生を消費する」から「自分の人生を創造する」へ。
あなたの暮らしの中で、「能力がないから」「時間がないから」と諦めていたことはないだろうか。まずは小さなことでいい。AIに相談しながら、「作る側」に回ってみてほしい。



