ネットやデバイスの急激な進化によって、
社会は目まぐるしいスピードで変化する「情報爆発社会」になっている。
「生き方の正解」や「人生のレール」は完全に消滅。
過去の成功体験や、これまでの常識で人生を導けなくなってしまった。
それなりの情報リテラシーや、優秀な頭脳をもってしても、社会情勢に混乱させられてしまう。
そんな時代だからこそ、あなたの「内なる声」が伝えてくれる直感、感性、そして身体感覚を信頼し、それに従って生きる、覚悟と勇気を持つことがとても重要だ。
儲けや損得勘定などの安っぽい打算思考に支配されたり、流行や多数の意見といった根拠のない外部情報に流されたりするのではなく、今こそ、人間なら誰もが本来もっていた野性の本能を呼び覚まそう。
「直感や感性」は、あなたの奥深く「潜在意識(=無意識ともいう)」に宿り、静かにあなたを突き動かす確かな存在。
それは言葉ではなく、身体を通して伝わってくる(身体感覚)。
「潜在意識(=無意識)」の情報処理能力や記憶量は、「顕在意識(=意識ともいう)」の数万倍と言われ、あなたのがコントロールできる「意識」とは、あなたの「全意識」の氷山の一角ほどしかない。
でも残念なことに、「内なる声(=直感、感性、体感)」は、ささやきのように小さなことがほとんど。
顕在意識や空間、脳内、あなたが生きる環境にノイズが多いと、誰もがそれを聞き逃してしまう。
だからこそ、「静かで穏やかな時間と空間(=ノイズレス・ワールド)」を持つことが重要だ。
Photo by Hiroyuki USAMI
●情報のノイズレス化
今週は、「情報のノイズレス化」から始めよう。
情報ノイズを減らすための技術は、「情報爆発社会」となった現代を生き抜くための最重要スキルであると言えるだろう。
「あなたは食べたものでできている」という有名な言葉があるが、
「あなた自身(考え方や価値観)は、これまで触れてきた情報でできている」
といっても過言ではない。
望む望まないに関わらず、これまであらゆる経路から入ってきた無数の情報によって、ぼくらの思考、感情、価値観、判断は、大きく左右されている。
日本は、世界的に見ても「異常なレベルのノイズ」にあふれているノイズジャングル。
しかもその情報のほとんどが広告ベース。
世界一の広告大国アメリカの影響下ある国々、たとえば日本や韓国、その他のアメリカ資本主義に侵食されている途上国は、広告ベースの情報ノイズの量が異常だ(ぼくの感覚だと日本は9割が広告ベース)。
つまり、ぼくらを取り巻くほとんどの情報の裏に「広告主の意図や下心」が隠されていることになる。