いよいよ、 「ノイズレス・デザイン」も最終回。
先週までの
①情報のノイズレス化
②人間関係のノイズレス化
は、今週のテーマである「思考のノイズ」を減らすための土台。
言い換えると、
「外的ノイズ」を減らし、自分自身の内側(心と体)としっかりつながり、
本来の自分を取り戻すための環境を整えるため
のメソッドだった。
そして、ノイズレス・デザイン最後となる今週は、その外的ノイズの影響で増殖してしまっている「頭の中(脳内)のノイズ」へのアプローチ。
つまり、あなたの「思考ノイズ」と向き合ってもらう。
これができれば、「頭の中のゴチャゴチャやモヤモヤ」を自然と整理・消去できるようになり、真のノイズレスワールドの入り口に立つことができる。
そうしてはじめて、あなたのパフォーマンスが最も高くなる「アーティスト状態」に突入する準備が整ったことになる。
●思考のノイズレス化とは?
思考を司る「脳」にはそれはそれは複雑な機能があり、それを解説するだけで一冊の本が書けるほど。人類はずっとその研究を続けてきたが、未だ解明されたのはほんの一部。
しかし近年、MRIの性能が急速に高まり、脳内の活動状況を事細かく分析できるようになった。その結果、世界中の研究者や研究機関から、次々と新しい事実が発表されている。
わかりやすく説明するために、ここでは乱暴にも脳の役割を2つに分ける。
「顕在意識」と「潜在意識」。
あなたの本当の内なる声である「身体感覚(=ゾクゾク・涙・ワクワク・鳥肌...etc)」を受け取るのは、潜在意識(ぼくは「体で感じること=内なる声」だと思っている)。
そして、その「内なる声=身体感覚」を受け取った潜在意識から、顕在意識は「内なる声=身体感覚」を拾い上げて言葉という記号に変換する。
つまり、潜在意識は「感覚・体感」のセンサー。
言い換えると、「心のセンサー役」を果たしているとぼくは解釈している。
1. 多種多様なノイズをできる限り除去して、体と心を研ぎ澄ませること
2. 訓練を重ね「道具」である脳を徹底的に鍛え、言語能力やコミュニケーション能力を高めること
理想的なライフスタイルをデザインするためには、この2点がとても重要だ。
内的(脳内)ノイズの除去は、外的ノイズ除去と比べて、とても難しい作業だ。
今まで以上に抽象度が高く、観念的な領域に入るため、頭で考えようとすると理解に時間がかかるかもしれない。
だが、あなたの感じる能力をつかさどる潜在意識は、きっと直感的に理解するはず。
「頭」ではなく「本能的」に感じてみてほしい。
人間なら本来誰もがもっていた「感覚」をフル稼働させて受け取ろう。
「Don't Think, Just Feel」by ブルースリー by ヨーダ
「感じることは、知ること考えることの何倍も大切」by 作家レイチェル・カーソン
もし、自分が何をしたいかわからなくなったり、日々の生活で何を優先すべきかわからなくなったりしたら、それはあなたの脳がノイズまみれになって思考が複雑化し、心が乱れている証拠。
そんなときは、これから解説する「思考ノイズを取り除く4つのヒント」を実践してみよう。