⚫︎なぜ今、情報のノイズレス化が必要なのか
ついにAIも台頭し、デジタルテクノロジーの進化はより過激になっている。社会変化はよりスピードアップし、暴発し続ける情報はぼくらをさらに圧倒する。
「生き方の正解」や「人生のレール」は完全に消滅。
過去の成功体験や、これまでの常識は、まったく役に立たなくなりつつある。どんな優秀な頭脳をもってしても、1年後を予測することはもはや不可能だ。
そんな時代だからこそ、あなたの「内なる声=Deep Needs」を明解に伝えてくれる「身体感覚」を信頼し、それに従って生きる覚悟を持つことがとても重要だ。
繰り返し伝えるが、体を通して伝えてくる「内なる声=Deep Needs」のメッセージは、ささやきのように小さい。
しかも、言葉を持たない——これがやっかいである。
あなたが生きる空間や環境、顕在意識や脳内にノイズが多いと、誰もがそれを聴き逃してしまう。
これは言うまでもないが——生活習慣が乱れていると「身体感覚」が鈍り、内なる声を逃してしまう(これに関しては2ヶ月後の10月に〈ボディ&マインド・デザイン〉で、じっくり整えてもらう)。
だからこそ、視覚ノイズ・思考ノイズが少なく、健康にも間違いなくいい「静かで穏やかな時間と空間(=ノイズレス・ワールド)」を持つことが最優先事項なのだ。
【今週の先出しハイライト】
・日本は情報が異常に多いノイズジャングル。だからこそ「無自覚ではなく意識的」に、情報と向き合う力が問われている。
・オフラインタイムは、身体感覚を取り戻すことで本来の感性とつながり、日常にアーティスト性を取り戻すための入口になる。
・画面の奥にも静かなノイズが潜む。脳の疲れを防ぐには、デジタル空間にも余白をつくることが大切。
・惰性で接するメディアを洗い出せば、「脳がハッキングされた状態」から抜け出し、情報も食材と同様に選べるようになる。
・欲していない情報はすべてノイズ。自分の意思で選ぶ力が、人生の主導権と暮らしの質を取り戻す。
<2週間の北アルプス完全縦断より/Photo by Shotaro Kato>
【目次】
⚫︎ なぜ今、情報のノイズレス化が必要なのか
⚫︎「情報のノイズレス化」から始めよう
【情報ノイズレス化のための4つのメソッド】
1. オフラインタイムをつくる
2. デジタル空間を軽くする
3. 惰性で見ているメディアを書き出す
4. 能動的に情報を選択する
【今週のワーク】
⚫︎「情報のノイズレス化」から始めよう
情報ノイズを減らすための技術は、「情報爆発社会」となった現代を生き抜くための最重要スキルだ。
「あなたは食べたものでできている」という有名な言葉があるが、「あなた自身(考え方や価値観)は、これまで触れてきた情報でできている」と知っておいてほしい。
望む望まないに関わらず——親、学校、人間関係、メディア、広告 etc....——無数の経路から入ってきた情報によって、ぼくらの思考、価値観、判断は作られている。
日本は、世界的に見ても「異常なレベルのノイズ」にあふれている情報ジャングルだ。
しかも、広告資本主義が日本社会を駆動しているため、その情報のほとんどが広告ベース。つまり、ぼくらを取り巻く情報の裏には「広告主の意図や下心」が隠されている。
なお、広告資本主義の悪玉アメリカの影響下から外れている、ニュージーランドや北欧諸国では、これほど大量の広告ベースの情報があふれていることはない。
情報量と選択肢が多ければ多いほど、人は「自分の意思」で選択しなくなり、広告や他人の意見に誘導されてしまう(*1)。
さらに、過剰な情報は脳疲労を引き起こし、鬱(うつ)になりやすいということがわかっている(*2)。
そして、スマートフォンを筆頭とした無機質なスクリーンデバイスの過剰使用は、「思考力・記憶力・集中力・認知能力・学力・自尊心・睡眠の質・人への関心」を低下させるという(*3)。
そんな環境下でフォーカスすべきは「外部情報=外側」ではなく「あなたの内側」。
何度でも言おう——何よりも優先してほしいのが、あなたの命が身体を通して伝えようとしている「内なる声=Deep Needs」だ。
意図された情報砲撃による洗脳から脱出し、本来の自分自身を取り戻すためには、「情報との付き合い方」を本気になって見つめ直す必要がある。
「無自覚ではなく意識的」「受け身ではなく能動的」—— この2つのキーワードを頭に入れて、以下のメソッドに取り組んでほしい。




