昨日、灼熱の東京から、冬の終わりに近づきつつあるニュージーランドの、湖畔の森の自宅に戻ってきた(2016年8月当時)。
今日は小春日和で暖かく、テラスに設置してある〝半野外オフィス〟にて、MacBookと向き合いながらこの原稿を書いている。
4〜5月はフィリピン、6〜7月にはインド、スリランカ、タイを回り、2016年の前半はアジアでの移動生活がメインとなった。
さて、今日はフィリピン、セブ島での英語留学について。
ちなみに、日本、韓国、台湾、そして中国やインドに続けと目まぐるしい経済成長を遂げつつあるアジア諸国。
タイ、マレーシア、ベトナムなどは言うまでもなく、最近ではカンボジアやミャンマーなど、アジアにおいて、ASEANを中心に、際立った成長を見せる国が続々と増えている。
〈Model. Daisuke YOSUMI in Cebu / セブ島のぼくの最高な英語の先生たち。〉
そんな中、実はフィリピンこそがもっとも高い可能性を秘めていると言われる。
人口が1億人を突破したフィリピンでは、平均年齢が23歳とズバ抜けて低い(日本は46歳なのでなんとその半分!/2016年当時のデータ)。
フィリピンは、高度経済を後押しするためには必須の「人口ボーナス期」の真っ只中にいる。
しかも、総人口に占める生産年齢(15〜64歳)の対人口比率とその増加率が、圧倒的に多いのだ。
それはあと40年以上続き、トータルで80年近くあるという(日本の人口ボーナス期は1930〜1995年で65年間で終了)。
実は、こういった情報に関してまったく無知な状態で、ぼくはフィリピン入りした。
でも、それは意図してのこと。
インターネットを介した〝超情報化社会〟となった今、グーグルやSNSを駆使すれば、過剰なほど詳細な情報を事前に収集することができる。
テキスト、画像、動画、マップ・・・あらゆる角度から検索する手法で、本気で収集努力をすれば、さまざまな形態の情報と触れることが可能だ。
でもその結果、〝体験したような気〟になってしまうのである。
〈Photo. Daisuke YOSUMI in Cebu / セブ島の学校施設の個室からの景色。〉
それをぼくは避けたいのだ。
特に昨今、一般の人がアップする無数の有名な世界遺産や建築物などの動画と、グーグルマップのストリートビューのクオリティは非常に高くなっている。
そのため、実際はあくまで〝脳内バーチャル体験〟にすぎないのだが、〝身体リアル体験〟に近い感覚を得てしまう。
エッフェル塔やマチュピチュなど、長年憧れてきた場所に行ったにも関わらず「あまり感動できない」という話を、最近よく聞くようになった。
それは、事前に過剰な量の情報を頭に入れすぎてしまっていたため、脳が騙されてしまい、まるで実際に来たことがあるような、ニセの「既視感」を感じてしまうからだという。
予断だが、最新のバーチャルリアリティの技術に触れられたことはあるだろうか。
そこには、さらに「脳を騙すためのあらゆる仕掛け」が施されており、もはや〝ほぼリアル体験〟といっていいほどのレベルとなっている。
恐るべしテクノロジー、である。
話を戻そう。
「頭に入れる事前情報は最小限にして、感じることを最優先する」という、ぼくのいつもの旅のスタイルで体験した、フィリピンのセブ島での英語留学で見たこと、感じたこと、学んだこと、その目的。
それらは、次号以降で詳しく書いてみたいと思う。
〈All of photos with no credit: Daisuke YOSUMI〉
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▽シリーズ《究極のリゾート留学》
① 旅は「感じる」を最優先する。
② 英語は自由への近道。
③ セブ島への語学留学の理由。
④ 海で遊び、英語を学ぶ、新たな旅。