前回のワークを通し、「自分のための時間を持つ大切さ」を感じ取れただろうか。
今回も引き続き、内なる声との対話を深めていこう。
前回、前々回は、「過去〜現在」と自分の歩みを振り返ってきた。
今回は「未来」にスポットを当てていく。
それは、本物の願望や衝動をリストアップする
「ドリームリスト」づくり!
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【今週の先出しハイライト】
・100個のやりたいことを書き出し、心の奥の願望に気づく。
・大小問わずリスト化し、小さな願望にもヒントが隠れている。
・リストを目的別に整理し、自分の関心やライフテーマを把握。
・優先順位をつけ、本当に大切なことを見極める。
・全体を俯瞰し、アーティスト視点で発想、プロデューサー視点で分析。
・年1回以上見直し、ブレない生き方を目指そう。
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人生デザインにおけるこのリストの重要性は、Camp歴の長いCamperや、ぼくの著書を読んでくれた人ならもう説明不要だろう。
「ドリームリスト」とは、
「インナーボイス(内なる声)リスト」と呼ばれることもあり、欧米では「バケットリスト(バケット=棺桶→死ぬまでにしたいことリストの意)」と呼ばれているものと同じ。
ぼくは基本的にこれらすべてを「ドリームリスト」と呼んでいる。ただ「ドリーム」という言葉が「大きな大志を抱かないといけない」と勘違いされることがあるので、この言葉を慎重に使っている。
このリストづくりは、ぼくがこれまで全国の大学で100回はやってきた「ライフスタイルデザイン講義」で学生たちに投げかけるワークでもある。
ぼくのリストづくりは、中学校1年生の1学期のある体験から生まれた(詳しいエピソードは、自著『人生やらなくていいリスト』P57〜「TO DOリストはなくていい」参照)。
日記すら続かないぼくが、それ以来ずっと書き続けてきたのが「ドリームリスト」。50代となった今でもアップデートし続けている。
挑戦のための勇気が必要な時、難しい決断に直面した時、自分を見失いそうになった時、このドリー ムリストが迷いを打ち消し、ぼくを導いてくれた。
このリストこそが、ぼく自身を創り、人生をデザインしてくれたと断言できる。
ドリームリストは、失ってしまったあなたの「心の声」の集合体。
心理学では「Deep Needs(真の願望)」と呼び、これを満たさない 限り、本物の幸福感を得るのは難しいという。
言い換えるとそれは、「本来のあなた自身」そのもの。
つまり、ドリームリストにこそ、あなたの真のオリジナリティ(独創性)が眠っているのだ。
ちなみにこのリストづくりは、アーティストプロデュースにおいても核となるツールだった。
アーティストの本質を見定め、彼らが人生でやり遂げたいこと(ライフテーマ)を引き出すことに大きく役に立った。
ぼくは、これまでおそらく500人以上の「ドリームリスト」を見てきた。
今では、リストを見ればその人のアーティスト性を感じとれるまでに。