Camperのみなさん、ファイナンシャル・デザインも、いよいよ最終週を迎えた。
先週は、マネーシステムの正体と、その中で搾取されずに生きるためのヒントをお伝えした。
耳が痛い話も多かったかもしれない。でも、これを通らずして、本当の意味で「お金と向き合うこと」はできないと、ぼくは確信している。
今回お伝えするのは、「では、どのようにお金と関わっていけばいいのか」——この4週間の学びの集大成となる、ぼくからのお金に対する最終回答だ。
ただの節約術でも、投資テクニックでもない。お金というエネルギーを、美しく、気持ちよく、社会の中に「循環」させていくための哲学と実践——それが、最終週である今週のテーマだ。
お金は、貯め込むものでも、奪い合うものでもない。巡らせるものだ。その感覚を一度つかんでしまえば、あなたとお金との関係は、これまでとはまるで違うものへと変わっていく。
その答えを、5つのヒントにまとめてお届けしよう。
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【今週の先出しハイライト】
・お金はある種のフリーエネルギー。「恩送り」の行動をし続ければ、いつの日かお金というエネルギーに変換されて還ってくる。
・湖畔の物々交換で全員がハッピーに。計算も損得もない自然な循環の中で、すべての人が豊かになる「経済」のもっとも美しい姿がそこにある。
・マオリが「マネー」より大切にした「MANA(マナ)」。——お金にマナを乗せて流すことが、"生き金"にする最も本質的なアプローチだ。
・何かを買う行為は、その商品に1票を投じていることと同義——あなたの財布には、社会を変える力が宿っている。
・投資とは、誰かへの応援として種を蒔き、未来の実りからお返しをもらう循環そのもの。
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【お金というエネルギーを美しく循環させる5つのヒント】
1. お金は水と同じ——流れてこそ美しい
お金はエネルギーであり、「社会を循環する水」だと思っている。
気持ちよく受け取ったお金を、気持ちよく次へ回していくということは、とても大切な考え方だ。
そう考えると、お金は一種の預かりものとも言える。
水と同じように、お金も流れを作らないと淀み、濁ってしまう。
そしてお金は、気持ちのよい流れを上手く作り出せる人に、より多く流れ込んでくるようになっている。
水というものは不思議だ。山奥から流れ出た清水は、岩の間を縫い、大地を潤し、川となり、海へとたどり着く。流れがある水は透明で澄んでいる。しかし流れが止まり、たまった水は、やがて淀み、底に泥が堆積し、濁っていく。お金もまったく同じ原理で動く。
そもそも「お金」とは、「感謝・信頼・愛」と同じく、人と社会のあいだを巡り続けるフリーエネルギーだった。
古代から人類が営んできた「経済」の原点は、お礼として物やスキルを交換し合うことにあり、「お金」はその美しいギフト交換を容易にするツールとして発明されたにすぎない。
しかし産業革命以降、「お金」が無慈悲なシステムの主役として脚光を浴びるにつれ、崇高だった「誰かの役に立つ行い」という本来の「仕事の目的」が歪んでいく。
「家族や仲間、人のため」ではなく、「金儲けのため」に働く人ばかりになってしまったのだ。
しかしお金の本質は、変わらない。
あなたが誰かのために自分のエネルギーを流し続けると、
「ありがとう」という言葉と共に「感謝」という美しいエネルギーがあなたのところに巡ってくるようになる。
しばらくすると、それが積み重なって「信頼/信用」となり、やがてあなたへの「愛情」に変化していく。
こうして心がエネルギーで満たされたあなたが、そのエネルギーを社会に「恩送り」し続けると、いつの日か——ときに何年もかかって——それは「お金」というエネルギーに変換されて、あなたに還ってくる。
これが真理であることは、半世紀以上生きてきたぼくが断言しよう。
お金の流れへの信頼とは、こういうことだ。
最初に、循環の中へ還す勇気——それがすべての始まりだと、今のぼくは確信している。

