ストレスを減らし、身も心も軽快に生きるためには、持ち物の無駄をなくすことが大切だ。
これは、繰り返し述べてきたぼくの人生哲学。
「不要なモノを買わない」「使わなくなったモノは誰かに譲る」といったことの前に、実はやるべきことがある。
それは、自身が日常的に愛用しているモノの重さと体積を把握することだ。
まず衣類。
例えば、みなさんがもっとも頻繁に身に付ける半袖Tシャツや、長袖Tシャツの重さを即答できる人は、ほとんどいないだろう。
男性の平均でみると、半袖Tシャツは150〜200g。長袖Tシャツだと、200〜250gだ。
これって「重い?軽い?」。
実感を持って答えられる人はどれほどいるだろうか。
〈Photo. Daisuke YOSUMI〉
ちなみにぼくは、冒険や旅で使う半袖Tシャツは130g前後を、長袖Tシャツは160g前後のモノを、できる限り選ぶようにしている。
さてここで、大自然の奥を目指す〝バックパッキング登山〟や、世界中で営む〝移動生活〟で、ぼくが愛用する超軽量ウエアを紹介したい。
ちなみにぼくの場合、「ただ軽いだけ」でなく、「デザインも大好きである」というポイントも重要視して衣類をセレクトしていることを先にお伝えしてきたい。
人間にとって「気分」こそがもっとも大切な要素。
ぼくは、「どうすれば自身の気分を高められるだろうか」ということを、常日頃から考え抜いている。
「デザインと色」という視覚的な要素が、人間の脳と心理に大きな影響を与えることは説明不要だろう。
ちなみに「音楽」といった聴覚、「香り」といった嗅覚も、実は視覚以上の影響力を持っているが、これらに関する〝ぼくのこだわり〟に関しては、深い話になるのでまた別の記事で書いてみたい。
日々の生活で「気分が上がる」ことで、仕事やライフスタイルで取り組むことすべてに対して、自然に「モチベーション」はアップするようになる。
その結果「集中力」は向上し、必然的に「クリエイティビティ」は高まってゆく。
〈Photo. Daisuke YOSUMI〉
このぼくの公式メディアの読者なら「もう耳にタコだよー!」と言いたくなるかもしれないが(笑)。
ぼくは人生において、いかに自身の「クリエイティビティ(=創造性=アイデア力=発想力)」を高められるか、ということに全精力を注いでいる。
さらに付け加えておくと、ハードな冒険をしている時、「お気に入りのデザイン」のウエアを身につけていると、「大好きなウエアを着ている」という高まった気分が、時に、その「軽さ」以上に歩を前に進めてくれることがあるのだ。
上の写真のホグロフス社「L.I.M Wind Jacket」は、防風&撥水ジャケットとしては最軽量クラス。
北欧ブランドらしい、上質かつポップなデザインを誇る上に、重量わずか62g。
たたむと〝コンビニのおにぎり〟より小さくなる。
重さで言うと、平均的な半袖Tシャツの半分以下ということになる。
尚、上記ホグロフス社のウインドジャケットと同じフード付き構造で、ぼくが知る限りの〝世界最軽量のフード付き防風ジャケット〟は、モンベル社「EXライトウインドパーカ」で59g。
ちなみに、フードなしだと同社「EXライト ウインド ジャケット」がわずか45gと、驚異的な軽さを実現している。
さらに驚くべき超軽量ウエアをご紹介したい。
下と最初の写真でぼくが来ているダウンジャケットは、ホグロフス社「L.I.M ESSENS Jacket」は、たった180gと、平均的な半袖Tシャツとほぼ同じ重量なのだ。
しかも収納すると、わずか〝拳(こぶし)2つ〟ほどの大きさになる。
フリースよりも保温力が高い上に、それよりも軽くてコンパクトになるのだ。
〈Photo. Daisuke YOSUMI〉
これをセーターの上に羽織れば、東京の冬も過ごせるし、このダウンジャケットの上にレインジャケットを重ねることで、10月のアイスランドの寒波の嵐でもぼくは大丈夫だった。
せっかくなので、これと同スペックの〝世界最軽量〟をご紹介しておきたい。
やはりこれも、日本が世界に誇るアウトドア界のトップブランド「モンベル社」だ。
「プラズマ1000 ダウンジャケット」といって、重さは130g。
最新テクノロジーが導入された、これらハイテク・ウエアは、軽量性を要求される長期の冒険や旅に限らず日常生活でも活躍する上に、クローゼットや引き出しでの収納を考えても、場所を取らないという有利性があることは言うまでもない。
そして、軽くてカバンに納まりやすいことから、ちょっとした外出や出勤時にも悩まず気軽に持ち出すことができる。
軽い服は、肉体的な負担が少なく、肩がこりづらいなどの利点だけでなく、〝行動力と発想の自由度も増す〟という、大きなメリットがある点も、最後にしつこくお伝えして締めにしたいと思う。
2017/02/26 00:00