人生の羅針盤となる「ライフテーマ」を見つけるための対話を重ねてきた。
今月からいよいよ「実践編」に突入する。

今月のテーマは、
〈テクノロジー・デザイン〉
そもそも、テクノロジーの存在意義は何だろうか?
それは
「人類がより幸せになるため、社会をよりよくするため」だと、ぼくは理解している。

あくまで〝主〟は人間であり、テクノロジーとは〝道具〟にすぎない。
ライフテーマや夢の実現をサポートし、理想の働き方や暮らし方の具現化を手助けし、人間をより豊かに、自由にするための〝道具〟。 


そして、
人間の能力を拡張し、クリエイティビティを極限まで引き伸ばす〝魔法〟でもある。 

今月は、そんな魔法のような最強ツールとの向き合い方について考えていこう。

ぼくのテクノロジー原体験

きっと、「機械やデジタルは苦手」と思っている人もいるだろう。 


実は、ぼくはそうだった。
屋内や小さな画面より、アウトドア遊び広大な自然が大好き。
昔は、行き過ぎた文明社会の否定論者かつ超アナログ人間だった。

テクノロジーをフル活用するようになったのは、今から25年以上は前の20代後半
当時、ぼくはソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽レーベルの駆け出しプロデューサーとして、6組のアーティストに関わっていた。言うまでもなく、これはToo Much😭。

「このままじゃ壊れてしまう」と人事部に必死に掛け合い、ノルマのない超ゆるい部署への異動を申し出た。自ら出世コースから離脱したのである。

周りからは「なぜ?もったいない!」と言われたが、アッサリと異動を断行。
もちろん給料も減る。

その楽な部署にいた期間を「ギャップイヤー」として考え、友人のスペシャリストに頭を下げて、最新テクノロジーを猛勉強。この1年間の「ギャップイヤー」がぼくの人生を変え、今日まで人生を支え続けている——もう25年以上も!

この時期に「テクノロジーは、人生に奇跡を起こす道具」と気づいた。

ぼくのニュージーランド辺境にある湖畔での「森の生活」や、2019年に「世界旅の中断宣言」をするまで実践してきた「移動生活」は、デジタルテクノロジーの進化がなければ実現しなかった。

そして、Camperのみんなと仲間になれたのも、〈LifestyleDesign.Camp〉もというこの「場」も、テクノロジーの結晶だ。

まずは、テクノロジーへの苦手意識をいったん横に置いてみよう

「人間の叡智の結晶」であるテクノロジーを、2つの視点を意識して考えてみてほしい。
・どうすればライフスタイルデザインに活かせるか?
・理想を実現するためにどのように利用するか?


今週は、
人生に〝デジタルテクノロジー〟がもたらしてくれた恩恵について、ぼくの経験と実感を交えてお伝えしていく。

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【今週の先出しハイライト】
・テクノロジーは人間の能力を拡張し自由にする〝魔法〟であり、『ギャップイヤー』でのテクノロジーの猛勉強が今日までの人生を支え続けている。
・音楽・本・映画のデジタル化で大量のモノから解放され、空間ノイズを圧倒的に激減できる—荷物が減れば家賃のムダもなくなりフットワークも軽くなる。
・テクノロジーの力で場所に縛られずに働くことができるようになり、未知の場所に身を置くことで『創造性のポジティブスパイラル』が生まれる。
・雑務の自動化で、自分にしかできないクリエイティブな仕事に集中でき、「アーティストとして生きる」ことが可能になる。
・『シェアリングエコノミー』で所有すべきモノが減り超身軽に—資源を分かち合う社会は大量消費社会に変わる新しい経済システムになる。
・SNSやYouTubeなど『セルフメディア』の台頭が表現活動の敷居を下げ、『人は誰もがアーティスト』という生き方を誰でも実現できる時代が到来。
・『検索から生成へ』のパラダイムシフト—答えは『対話から生まれる』時代となり、テクノロジーは『道具』から『パートナー』へ進化し、ライフスタイルデザインの可能性をさらに広げる。
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