これまでの〈ライフテーマ・デザイン〉では、「過去」「現在」「未来」と時間軸を区切り、あなたのライフテーマの核となる〝本物の心の衝動〟を見つけるために、次のワークに取り組んできた。
①本物の衝動を思い起こす（第1週目）
②過去に、本当の自分を見つける（第2週目）
③未来のドリームリストをつくる（第3週目）
いよいよ、今週はライフテーマ・デザインの最終週。
「何を中心に生きるか？」「何のために生きるか？」を自分に問いかけてもらう。
ライフスタイル・デザインの中核となる問いに向き合い、人生のテーマを絞り込んでいこう。
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【今週の先出しハイライト】
・心の奥底から沸いてくる真の衝動や「Deep Needs」に基づいた、最低10年単位で変わらないライフテーマを持つことで、人生の羅針盤を手にできる。
・胸の奥やお腹の中心で感じる、ワクワクやトキメキといった「身体感覚／内受容感覚」に基づいた理想の1日を書き出すことが、ライフテーマ発見の最も効果的なワークとなる。
・本物の衝動、忘れられない原体験、本気でやりたいことを見直すことで、Deep Needsが指し示す方向性——誰にも汚されない「究極の自分軸」が見えてくる。
・打算や利害といったノイズを削ぎ落とし、書き出し、それを視認して体で感じ、声に出す3ステップを繰り返すことで、ライフテーマを言い表す言葉に出会える。
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● 人生の羅針盤を手にする
ライフテーマとはある意味、人生で形にしたい、死ぬまで探求し続けたいと心から願う理想の「生き方」や「在り方」のこと。
もしくは、成し遂げたいと心も体も震えるほど、強烈な「人生のビジョン」とも言えるだろう。
ちなみに最近のぼくは、自分の人生のビジョンとして「自分が死んだ後にも残る、3代先の子孫（孫）にも恥じないような本しか書きたくない」と思うようになった。
ライフテーマに少しでも近づける環境に身を置いたり、人生のビジョンに向けて努力していると、あなたの〝アーティストモード〟が自然と起動する。
そして「ライフテーマ／人生のビジョン」とは、数日や数週間、数か月や1〜2年でころころと変わるような「ニセの衝動」ではない。
心の奥底から沸いてくる「あらがえないほどの衝動」——つまり「Deep Needs」が、判断基準となる。
最低10年単位、もしくは一生変わることのない「理想や夢や願い」だと確信できるものだけが「ライフテーマ／人生のビジョン」と呼べるものだ。
ライフテーマの実現のために、すべての時間やお金、情熱やエネルギーを投入してもいいと思えるかどうか、あなた自身に問いかけてみよう。
ぼくは、「ニュージーランドの湖の畔で暮らす」という「（誰からも理解されなかった）自分だけの理想」のために、全財産と全エネルギーをかけ、15年以上も愚直に努力し続けた。周りからいくら反対されても聞く耳を持たずに（笑）。
しかも、1ミリの妥協もなく徹底的に！
ライフテーマや人生のビジョンを、言葉やイメージにして心に持ち続ける。
それは「人生の羅針盤を手にしていること」と同義。
（他人軸じゃない）「独自のライフテーマ」があれば、あなた本来の生き方を、自分の意思で自由にデザインできるようになる。
そして、自動的に「本来の自分」を取り戻していける。それが結局は、最強の差別化戦略となるのだ。
The Changing Same.
これは、ぼくの大好きな英語フレーズ。「物事は変わりゆくものだが、その中心には絶対不変な核が存在する」と解釈している。
ライフテーマは、出会いや体験、さまざまな人生のタイミングで少しずつ変化しているように感じることもあるだろう。
しかし、表面上のディティールが変化したとしても、中心にある「芯」——これこそが「内なる声＝Deep Needs」の正体——は絶対に守り続けなければならない。
人生のビジョンは、このメソッドで見つけられる人もいれば、そうでない人もいる。
心で動く人は一瞬で見つけられることもあるが、頭でっかちな人は、思考が邪魔をして見つけるまで何年もかかることもある。
だけど、決して焦らないこと。
絶対に避けるべきは、「ライフテーマ不在のまま人生を終えること」。
それでは、自分の人生を生きることにならないからだ。
何年かかってもいい。何歳になってもいい。遅い早いはない。
あなたの肉体の使用期限が終わる（＝寿命が尽きる）ときまでに、必ずライフテーマを見つけてほしい。
見つかった途端、それまでの人生すべてに深い意味とまばゆい輝きを見出すことができるだろう。
今まさに、ぼくがそれを再体験している——学生時代から30代までを費やした「ニュージーランド移住」というライフテーマに匹敵するか、それ以上のライフテーマ「世界のどこかで、ぼくの本を必要としている読者に届ける」である。まさに、我が人生に、深い意味と輝きを感じている。
では、〈ライフテーマ・デザイン〉の各回を振り返りながら、あなたのライフテーマを見つけに行こう！