Piano ManとWeb director
2つの顔を持つ
Camper(サロンメンバー)のひろくん
@ひろ/高田拓明
その2つは彼にとってどんな存在なのか
リモートでインタビューする機会を頂きました
はじめましてから
自然体で柔らかい印象は
otonohaの音楽が
ひろくんの中から生まれてきたことを伝えてくれます
【目次】
・音楽との出逢い
・葛藤と音楽を離れるきっかけ
・人との出逢いで導かれたITの世界
・アプリ会社での3年
・家がない生活ってどんな感じだろう?
会社に3ヶ月住んでみた
・次のステップへ
・"感覚的"な製作を増やしていきたい
・今のひろくんにとってピアノとは
・otonohaの活動について
・これからのテーマ
【自分の内面世界を表現する】
【境界線をなくす】
ひろくんが
鍵盤にはじめてふれたのは小学生の頃
実家にあったキーボードを
弾いてみたことがはじまりでした
「押したら音が出るのが楽しかったんじゃないかな」
少し曖昧な記憶から辿っていくと
「これは覚えているんですけど
キーボードの自動演奏機能にショパンの曲があって
それを弾きたいと思って」
「他の人の曲は形式ばっていて飽きる感じがするけど
ショパンの曲は繊細でメロディも綺麗
それがきっかけでピアノをずっとやってて」
ここが音楽の原点となっているようでした
その後は
ロックバンドを組んで
ギターを担当していたこともあったそうで
「全然なんかもう違う人ですね あの時は」
"やんちゃがしたかった時期"
と少し照れ笑いしながら話してくれました
中学3年生からバンド活動をはじめ
高校を卒業したあとも
東京にきて音楽活動を継続
その間もピアノの演奏を続け
演奏会の伴奏や音楽ソフトの編集など
仕事として声をかけてもらう機会も増えていく
しかし
お金をもらうからこその葛藤も生まれるようになる
「自分はこういう風に弾いたほうがいいと思うけど
お金を払ってくれる人が、こういう風に弾いてほしいって言っているから」
違和感がありながらも活動を続けていたところ
一時音楽をやめるきっかけとなる出来事が起きる
バイオリンのコンサートで伴奏をするお仕事でのこと
共演の方と相性が悪かったのか
「音楽の一曲一曲の雰囲気とかがあわなかったんでしょうね
このコンサートが自分でも思い出したくないくらい
できが本当ひどくて
本当覚えていないんですけど きつすぎて」
「これはもうお金をもらうのを、ずっとやっていたらしんどいなと思って」
「それがきっかけで25歳のときに、1回音楽をやめたんですよね」
その後進んだのが
「なぜかぼくの周りは
ITでwebとかiPhone のアプリ作ったりとか、そういう人ばっかりで」
「音楽をちょっとやめようかなというときに
たまたまその知り合いのうちのひとりから
なんかじゃあ一緒にやっちゃう?と言われて」
「本当に軽いノリでいわれてぼくも
音楽やめてやりたいことなかったから
じゃあちょっとやってみるか
みたいななんかもうノリだけ
本当ノリだけでした」
「今考えたらほんと真逆というか
なんでそっちにいったんだろうみたいな感じですけど
本当深いストーリーとかあるわけじゃなくて」
最初の職場は同世代の仲間たちと4人くらいで
webやスマホのアプリを作る仕事
しかし
他の3人は今までの下積みがあり経験も豊富で
「僕も一生懸命やってたんですけど、
なんかこのままだとちょっとなんていうのかな
武器がないなと思って」
そこで
技術が今ほど一般的ではなく
作る会社も少ない
「アプリを専門的にやりたいなと思って
一年くらいやったあとに転職したんですよ
アプリを専門的にやっている会社に」
「また別の人から誘ってもらったんですよね
アプリの会社の社長さんからなんか知り合いで」
「知り合いパターン多いですね
なんか そういえば
そう全部 知り合いになんかよんでもらって
ノリでやるみたいなの多いですね」
「結構大変だったんです
働く時間が本当に長くて
業界あるあるだと思うんですけど
納品日があったりするから」
「アプリやwebを作るのって家に例えてもらえたら
ちょっとわかりやすいんですけど
順番に組み立てていくんですよ
例えばその途中でなにかトラブルが起きたら余計時間がかかっちゃったりするから
そういうことがどうしても起きちゃうことがあって
朝から終電までずっと会社にいるとか」
「あの3年で
メールのうちかたとか報連相のコミュニュケーションの取り方とか社会人の基礎を鍛えられたんですけど」
「家帰るの遅いし
そのときは結構ストレスがたまってたんですよね」
「ぼくの仕事はディレクターといって、
自分でプログラミングをするんじゃなくて
プロジェクトのチームの現場監督みたいな感じで
スケジュール通りいっているかをみたりとか
お客様と調整したりとか間に入る仕事だったんで
ちょっとなんかしんどくて
本当になんかそのときはストレスで
終電で帰ってきてコンビニでアイスを買って帰るというのがルーティンになっていましたね」
それが続き入社から2年が経った頃
「普通に定時で帰れる日もあったんですけど
ストレスとか仕事の内容もプレッシャーがある感じだったので
ちょっとこれ続けていくのしんどいなと思ったんですね」
「これをこのままやっていくのかな?って」
「ちょうど思ってた時期に
あの
家をなくして」
当時同棲していたお付き合いをしていた方と
お別れすることになり
そのまま一緒に住むことも考えたが
「家がない生活ってどんな感じなんだろうと思って
会社に3ヶ月くらい住んでたんですよ」
「トランクケースに荷物全部詰め込んで
会社にあるベットに寝て本当に住んでたんですよ」
この思い切った行動が
次の動きへとつながることになる
家賃が浮いた分、関東近辺の色々な場所へ遊びいっていたところ
「そのときに 栃木県の那須っていうところに行ったらすごく良くって」
「東京から抜け出したい引っ越したいという気持ちが強くなったんです」
「それがきっかけでかはわからないですけど
しばらくしてたら
今の会社の人から誘ってもらって」
たまたま
ひろくんが10年くらい髪を切っている美容室が
web係の事業をやりたいことから
何かやらないか?と話がでた
「ぼくその時東京が嫌だったから
リモートワークをOKしてくれるなら転職しますって返事をして」
「それで転職して今に至ります」
お気に入りの那須でリモートワークをした後
コロナを機に奥さまのいる埼玉に引っ越し
リモートワークを続けている
今は
基本的にリモートワークで自社のwebサイトの管理などをおこなっている
「仕事の内容的には良いから
リモートだしと思って3年やっていたんですけど
だんだんちょっと次のステップに行きたいなと」
「ここ3年くらいでリモートになって場所の制約がなくなったのと
時間的にも余裕はできたんですけど」
「やっぱその・・・」
少し考えたあと
「一緒に働く人というか メンバー大事だなって
それで今ちょっと色々動いていて」
「他のcamperの人から話をもらってwebサイト作ったりとか
ひとり立ちしたいなと
まだちょっとわからないですけど」
「なんかもうフルリセットじゃないですけどリセットしたいなって」
迷いつつも先を考えている段階だからこその
心情を話してくれた
「今年に入ってから少し肩の荷がおりた感じがあって
結構去年なんかは絶対独立したいからこの年までこのくらいのをできないとだめだとか」
昨年は独立について色々考えていたとのこと
「一回ちょっと置いておこうかな
今年に入ってからゆるくなってしまって」
「今日お話してて思い出したけど
知り合いから話をもらってということが結構あるので
縁があればそういうのもあるのかなと思いつつ」
「あとは結構3年区切りで環境が変わっているような気がするんです色々
いい方向にいけばいいなというのは
思っているんですけど」
今までを振り返りながらこんな話もしてくれた
「なんか感覚的に 動いたやつって
なんかこう うまく言えないんですけど」
「そのときはよくわかんなくても
あとから見たら腑に落ちるというか」
「なんでそう方向になったんだろうって
そのときすごく思うけど、あとあと振り返ってみたら
良かったなみたいな」
「本当にIT系ってどういう仕事しるのだろうって感じで
なんかそのよくわからないけど
これかなと思って飛び込んでみたら
リモートで仕事ができているので
良かったと今は思います」
Webの仕事でひろくんが
やっていたディレクションは間に入る調整役
そのため
"ちゃんと" "しっかり" "かっちり"
このワードを意識する場面が多く
「自分で自分のことを
自分じゃないだろうと思うことがあって」
一方で
ひろくんが個人で頼まれたものだと
自分でプログラミングもできることから
「自分を出せる割合が増える」のだという
「目標は
目標はですけど
こういうのを作ってくれじゃなくて
自分の作ったものに共感して、そういうテイストならこれぐらい払うから作ってもらいたい!
そういう
"感覚的な制作"が増えてきたらいいなとボンヤリは思っています」
「その第一弾として
自分のPianoサイトを作ろうかなと思っているんですけど
今まで自分のHPなかったから
自分のだったら自分で好き勝手色々できるから
とりあえずだそうかなと」
「やらないとダメっていうか、知らない間にストレスがたまります」
「たぶん瞑想に近い感じだと思うんですよ
弾いているときって
自分では普段全然意識していないんですけど」
弾いていないと
なんか調子が悪くなってきたり
仕事をしていてもやもやがたまっているときに
弾いたりするとスッキリする
そんな存在とのこと
「楽器を弾くこと自体が自分にとっての瞑想なのかなって最近気付いて
弾いていこうとは思ってますけど」
「お金のことはいいから
でもやっぱりやらないとダメっていうか」
「それがライフワークなのかな」
ピアノがひろくんの
真ん中にあるのを感じるお話だった
「原点に戻ってきた感じ」
「自分にとっての音楽はピアノはじまりで
曲も優しいというか
そういう感じのものがもともと好きで
一時期は激しいのをやってやんちゃしていたけど
最終的にはotonohaの感じに戻ってきました」
過去に
お金をもらい音楽をやっていた際に
きつくなってしまった経験を活かして
「otonohaの曲を作るときに
自分が今弾きたいやつを弾いて
それを発信して
それで良いと思っています」
「毎月1曲出せたら良いという気持ちはあるけれど
気分が乗らないときはいいやってことにして
たまたまなんかこう弾いてて
あっこれなんかいいのできたからアップするという感じです」
「だから人からこういう曲を弾いてほしい
いくら払うから
とか言われても今は全然できなくて」
「インスピレーションに任せてもらえるならやりますというのもそれで
こういう風にって指定されると
ちょっとまだきついなって思います」
「もしかしてまたなんか
音楽やっていくうちに
なんだろうこう一個落としどころみたいなものができてくるかもしれないけど
今は自分のペースにしておこうと思っています」
「本当よくわかんないんです
あっでも人からインスピレーションをもらうこともあります」
「だから、なんですかね
魚座だからかな
ホロスコープを見てもらったときに
感受性がめっちゃ豊かみたいな
僕はあまりそうおもったことはなかったんですけど」
「でも自然からそういうのもらったりとか
最近は人からも貰うから
そういうことなのかなって」
「それともうひとつ
ホロスコープを見てもらったときに
"自分の内面世界を表現した方がいいよ"って書いてあって
"そうなんや それでいいんだな"って思ったら
涙もろくなりました」
「まだ取り戻し中だから、泣けるまではいかないけれど
グッと涙があがってくる回数は前より増えました
昔は嬉しくて嬉し泣きすごくしている人とか
感覚がよくわからなかったんです 正直」
「でも
なんか最近 すごいわかる!
"成長した!"」
そういったときのひろくんの顔は
とても嬉しそうだった
「それと
自分の内面世界を出すんだよと言われたときに
あっこれは、自分だから持ってる感覚なのかもと思えて
自分だからこういうインスピレーションが自分の中に生まれるのかもって思えてきて」
「それまでは本当に思ってなかったんですけど
全然ふつうだしって」
「それが良い悪いじゃなくて
これが"自分だけのやつなんだな"って
それでやっと腑に落ちた感じです」
「昔から魚座だから感受性が強いでしょ?とか言われても
全然ピンとこなくて
やっと今年になってピンときました」
【境界線をなくしていく】
「今までwebは仕事というか
会社の人間として "ちゃんとしなきゃ" とか
"かっちりやんなきゃ" とか思ってたんですけど
もう良いかなと思ってきた部分があって」
「Webのときはこういう考えで
音楽のときはこういう考えでって分けてたんですけど
なんかもういいかなってなってきて」
「切り替えなきゃいけない部分もあるのかもしれないですけど
近づけられるというか
別々の顔でやらなきゃというのを
"そういうのも捨てようかな"と思っています」
「こっちはこういう自分でちゃんとやらなきゃとか
こっちは100%の自分でとか
分けるのをやめたいなって」
【境界線をなくす】
【自分の内面世界を表現する】
「今は
そうやっていけば自然と次のステージじゃないですけど
また違う時空になってくるのかなと思っています」
音楽、webどちらにおいても自分のインスピレーションを活かして
自分の世界を表現していく方なんだろうなと感じました
感受性を取り戻しながら
自分だけが表現できる世界があることを知ったひろくん
一緒にやっていく仲間や
お金をもらいながら自分100%でいる方法など
今迷ったり探したりしている部分も
きっとみつかって
ひろくんがもっともっとひろくんになっていくのがとても楽しみです
このフリートークを終えて
otonohaの音楽にふれたら感受性がブワっと開放されて
涙がこみあげてきました
ぜひみなさんも聴いてみてください
https://otonoha-piano.jp/
https://lifestyledesign.camp/blogs/7dbb1e4901bf
https://lifestyledesign.camp/blogs/b29c978d09a9