添乗員、オーダーメイド旅行会社を経験し、子ども3人と一緒に家族で世界一周をした先でのコロナ禍。
私にできることを重ねていく先でみえたものや、今感じている使命をお伝えします。
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【子どもと世界を繋ぐオンライン交流の始まり】
コロナで旅行の仕事がなくなった中、「子どもと世界を繋ぎたい」とオンライン交流を始めました。
きっかけは小学校の先生からの「行事も行動も制限された6年生に、小学校最後の思い出を何か作ってあげれれないか」という相談でした。
そこでニュージーランドのウェリントンの小学校に相談し、オンライン交流が実現しました。
いつも教室にあるテレビが「どこでもドア」のようにニュージーランドに繋がり、お友達と交流できる。「ほんまに海外ってあるんや・・」と、つぶやく子ども達。
京都の八幡の田んぼに囲まれた小学校の子ども達が、初めて海外に触れた瞬間に立ち会わせて頂き、私も鳥肌が止まりませんでした。
交流直前まで間違えずに言えるように練習してる日本の子ども達と、誰が答えるかも決まっていない自由なニュージーランドの子ども達(笑)
同じ韓流アイドルが好きな子がいることが分かり、泣き出す子もいました^^
この違うところと、同じところを自分で感じられた経験は、目の前の学校や家庭がしんどくなっても「ニュージーランドは自由そうだったな~とか、ここは合わないけどどこかに合う場所があるかもしれないな~」とか。
きっとすぐではなくても、子ども達の未来の選択に、何か残るものがあるのではと思っています。
【オンラインで出逢い、実際に会いに行く】
コロナの3年間、25団体と一緒に3000人以上の子ども達と29カ国を繋いできました。
@Mari/吉岡麻梨 さんのお子さんも参加してくれた
カンボジアの村の子ども達と3カ月オンライン交流をして、一緒に「どんな学校だったら楽しいかな?」と考える連続プログラムや、
内戦中のシリアのと日本の子ども達が自分の夢の絵を描き、
アーティストの@まきちゃん/倉永真紀子 にアートで飾ってもらって一つの絵を作るイベントも実施しました。
学校に通えるのも夢を描けるのも当たり前ではない子ども達のことを知り、
「貧しくても幸せそうで、自分は何をしたいのか考えるきっかけになった」
「自分の当たり前は当たり前ではなく、自分の人生は自分で決めていきていきたい」
と言う子ども達の声や、
「異なる価値観を受け入れる土台になった」「親子の会話が増えた」
という親御さんからの感想も頂きました。
そして「カンボジアに行ったら一緒に虫取りしたい」など、オンラインでの出会いからリアルに会いに行きたいと感じる子ども達の声も増えてきました。
「初めまして」から始まるのではなく、「やっと会えたね」から始まる旅。
同じ1週間でも、過ごす時間の濃さが全然違うと思います。
そして日常の中で先に出会い、「会いたいから人が動き、旅をする」そんなプロセスを含めた新しい旅が、コロナも緩和されて少しずつ今年から増えています^^
(4月1日発売の東洋経済さんにて、「子どもに学ばせたい英語」として取組みを取り上げて頂きました)
【私が子ども達に届けたいこと】
私が幼少期の子ども達に、人生の土台として経験してもらいたかったこと。
それは「色んな国のお友達と遊び、共に学ぶ経験」「特別なことではなく、好きなことを世界で挑戦する機会」でした。
子ども達と旅をすると、観光地ではグズるけど公園を見つけると走り出す(笑)
子どもの「好き」のパワーは本当に無敵だなぁと思います!
(お絵描きが好きな長女。ポルトガルにて3時間かけてエレベーターをお絵描き/スペインのお絵描き教室に参加)
(イースター島でモアイ像の中でかけっこ!子どもはどこでも公園にする天才!)
(カナダ・バンクーバーの水族館サマーキャンプに参加)
【観光旅行でも語学留学でもないEARTH留学】
私が子ども達に届けたかったのは「好きなことで世界と繋がる機会」を作ること。
精神的幸福度が世界ワースト2位と言われる日本の子ども達ですが、当たり前の外の世界に触れて「みんな違う」から相手を知ることから始まる出会いや、その国の社会課題に一緒に向き合いながら自分にできることで喜んでもらえる経験は、島国日本の中では学ぶことができない経験になるのではないか。
また、一緒に好きなことを共有して取り組む機会を持つことでお互いの国の子ども達にとって未来に繋がる機会になるのではないか。
そんな風に考え、新しい旅の形を始めました。
それがとことこあーすの届ける「EARTH留学」です。
場所を目的にする旅行でも、語学を勉強するために海外に行く留学でもなく。
今のその人に合う旅がある。その子に必要な出会いがある。そんな風に思っています。
例えば「バディキッズとセブ島で遊ぶ」1週間からの親子留学プラン!
私もセブ島に親子留学に行ったのですが、せっかくセブ島を訪れながら地元の方との出会いが全くないことがもったいないと思っていました。。
でもEARTH留学では日本とセブの子どもがバディになって、事前にオンライン交流の中で「一緒に何をするのか?」作戦会議!
1週間の中で一緒にサファリに行ったり、虫取りや釣りをしたり、その子の保育園や学校を訪問したり、ホームステイやホームビジットでおうちを訪れたりなど子どもが好きなことをセブの子どもと一緒にオーダーメイドで体験できます♪
そこには担任の英語講師の先生が事前のオンライン交流から当日までずっと一緒に付いてくれるので、「学校訪問をした際に折り紙を教えてあげたいから、折り方を英語で勉強しよう」とか「明日はサファリに行くから、動物を勉強しよう」とか。
現地の子どもと遊ぶために必要な英語を、出発前のオンラインレッスンから、滞在中の英語レッスンや子ども同士を繋ぐサポートまでしてくれるので安心です!
そして親御さんは一緒にセブ島に滞在しながら、お子さんがEARTH留学をしている間は先生に預けて、ご自身は英語の勉強をしたり、テレワークをして働いたり、お子さんと一緒に体験に出かけたり!
海外で暮らしながら仕事も子育ても家族に合う形で体験できます。
孤児院を訪れて、使わなくなった服やおもちゃを寄付して一緒に孤児院の子ども達と遊びながら、学べることも食べれることも当たり前でないことを感じ、自分にできることで喜んでもらえる機会なども届けています。
また、「主観的幸福度が世界一のフィジー共創留学」プランでは、現地の家庭にホームステイ滞在をしながら、インド人とフィジー人の子どもが通うニュージーランド系の保育園や、地元の学校のクラスに一緒に入ったり、ゴミ問題が深刻化しているフィジーで地元の子ども達や若者と一緒にゴミを集めて換金して孤児院に寄付をしたり。動物保護施設を訪れたり。
自分にできることをフィジー人や行政と一緒に考えて、取り組む機会を作っています。
他にもイタリアでアグリツーリズム滞在や、ドイツの子ども達とサッカー交流プラン、など現地の日本人ガイドさん達と一緒に進めています♪
【親子で挑戦できる時間は限られている】
私たちが家族で世界一周をした時には小3だった長女も、今年の春から中学生になりました。家族だけでずっと一緒の時間を過ごしていたところから、少しずつ学校のお友達や趣味を優先するようになってきました。思春期女子は難しいなぁと思うことも多々。。
ここからは子どもが自立に向けて成長していくんだなぁと思っています。
でも幼少期に「頑張ってね」じゃなく、「一緒に頑張ろう!」と横並びで挑戦した経験は本当に私たちの財産になっていて、私たち家族は良いチームだなぁと自信を持って思っています。
子どもの土台を作っていく時期に、子どもの成長を横で一緒に体感でき、親も成長できる。今だからこその親子で一緒に挑戦する海外体験が増えると良いなぁと思っています!
【子どもがいるからできる旅】
私たちの旅を見て「子どもが生まれても海外旅行できるんですね!」とおっしゃって頂くことが多々ありました。今年の3月に、育休取得中に1歳のお子さんとお母さんと一緒にフランス滞在をされたYUKOさんもその一人。
パリ在住のとことこガイドさんと、キッチン付のアパート滞在のお手配をさせて頂きました。
そして娘さんとお孫さんが心配で、長年働いた会社で初めて長期休暇を取り、初めてのパスポートを取得して一緒に出発したおばあちゃん。
美しいパリの街に、ずっと感動されっぱなしでした。
YUKOさんは独身時代は海外旅行も何度もしていたけれど、お子どもとの旅行が不安な中で、ガイドさんがいてくれたから安心して子どものことに集中しながら、効率よくパリの街を暮らすように楽しめたとおっしゃって頂きました。
「自分の娘ができて、母と旅行ができるなんて思ってもなかったです」とおっしゃるYUKOさんのお話から、この3世代みんなが初めての挑戦をするの機会を作ったのは小さなお子さんだなぁと思いました^^
子どもと一緒の旅は大変な面もありますが、、子どもがいるから出会える人がいて、体験できることがある。そんな一歩のお手伝いをしています。
【親子でマイプレイス探しへ】
私たちは親子で22か国を訪れましたが、現状は日本の今の家が一番居心地よく帰ってくる場所になっています。でももしかしたら今後、もっとうちの家族の人生にしっくりくる場所が見つかり移住するかもしれません。
それを今の生活も学校も全部をゼロリセットして実施する前に、いろんな国で暮らすように滞在し、現地の人たちと出会い、教育や学校などに色んな国で触れられると「どこで子育てしたいのか?何を大切に生きていくのか?」
そんな自分に合う場所を見つけるきっかけになるのではと思っています^^
またグローバル版のキッザニアのように世界で職業体験ができる1週間からのプログラム作りも構想もしていて、それは子どもだけでなく親も海外で働く体験ができたり
親子で自分に合う人生を何歳になっても挑戦していけるお手伝いができたらいいなぁと妄想しています~♪
「やっと会えたね」から始まる旅へ
ベストシーズンで最高の天気の観光地の写真や動画を、インターネットで見れる。
国内と同じように海外も「ポチリ」とすると、航空券もホテルも買える。
そんな時代の中で、私が届けられる役割は「人」と「学び」を繋ぐお手伝いをすることです。
それは私だけではできず、現地に住む日本人のガイドさんがいて、そのガイドさんが大切にされている暮らしや取組み、繋がりがあって。
旅行で訪れた際にも、その暮らしをシェアしてもらえるように届けられたらと思っています。
10年前に長男を産んで自分の人生はないと思っていたところから、たくさんの出会いや挑戦の機会をくれて私の生きる使命を与えてくれた旅に本当に感謝している私だからこそ作れる旅があると思っています。
旅が子どもの視野を広げ、親子の挑戦、3世代の時間をつくり、世界の選択肢の中で自分で選んでいく未来を創っていくと信じ、日本と海外を繋いでいきます!
明日の大輔さんとのイベントでも深くお話できたらと思っていますので、是非ご参加下さい!!
ありがとうございました^^
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2023/04/28 19:02
【戸田愛のマイグッドから始まるソーシャルグッド(後半)】
コミュニティのメンバーが投稿した記事です。
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