「Listen to your soul!!」
初めて四角さんからもらった言葉。
本にサインしていただいたとき、もらった言葉だ。
四角さんの講演会のときのものだ。
あの講演会は、今でも頭の中で蘇ってくる。
LifestyleDesign.Camp の開校記念の講演会だ。
四角さんから移動生活森の生活について、音楽プロデューサーとしての活躍、どうして森の中に移住したかの話があった 。
「なんでこんな生き方ができるんだろう。
どうしてこの人は移動生活を指定しながら仕事ができるんだろう
旅行しながら暮らす、森の中で暮らすこと、自分の心に従って生きること。」
頭の中が知りたいことがたくさん出てきた。
子供のように無邪気に遊ぶ仕事をする大人。
僕もこんな生き方をすることができるだろうか。
それに比べて、僕は毎日の生活は仕事で埋め尽くされていて、仕事、食べて、寝るの繰り返しだった。大人になったら楽しい人生が待っていると思ったんだけど、仕事をしてお金を稼ぐことを繰り返しを死ぬまで続けるのかと思うとなんだか落ち込み絶望した。
自分の心の声を聞いてみた。
「もっと情熱的に心からやりたいことをする人生を送りたい。
仕事だけで終わる人生は嫌だ。
もっとやりたいこと好きなことをやって毎日を過ごしたいし、仕事に対してお客様から感謝されることをやりたい」。
今の自分の仕事はなんなんだ 一体毎日何をやっているんだろう。どうしても都会の生活に馴染めず、自分の中で違和感がどんどん大きくなっていった。
そんな心の声を無視することはできなかった。
もしかするとLifestyleDesign.Campに入ると僕の人生が何か変わるかも、そんな期待から入会した。どうして四角さんのプロデュースされたアーティストはみんな輝いているんだろう 。僕もあんな風に輝くことはできるんだろうか。 不安だけが大きくなっていく。
入会してから四角さんに人生相談に乗ってもらう機会があり、自分のやりたいことをリスト、夢リストを見せた。
四角さんから
「お金の事が多いね。収入の話 お金のノイズが多いな。
1回お金のことを考えずにこれまでやってきたことを振り返ってみて、どんな仕事をしてきたのどんなとこで暮らしてきたの一度整理して聞かせて」
これが初めての四角さんからの出された課題。
僕の人生を遡ることになる。
子供の頃、どんな生活をしていたんだろう。時間を作って振り返る時間を作る。
自分が育った町は自然が多く、森に囲まれている家だった。
小学校の頃は森の中や田んぼで遊んだ。大自然の中でテントを自作したり木に登ったりすることはごく自然なことだった。しかし、中学、高校となるにつれて大学に入ることいい会社に入ることそれが人生だと学校の先生や親から言われた。普通の会社員で働くこと以外、人ではないようだ。それしか人生にはないそのレールを外れてはいけないと思っていた。
僕の人生の振り返って話をすると、
「文章、言葉が重い。ノイズがたくさんある。胸に手を当てて自分のやりたいこと心に聞いてみて」
四角さんからのアドバイスが返ってくる。
バッサリとこれまでの人生を否定されたような言葉だった 。
今の生活、仕事で追われる毎日を送り、自分のやりたいこと、好きなこともう何だったか分からなくなってきた。
都会での暮らし、仕事の事、職場が湘南っていうことを話すと
四角さんから「海に近いところに住んだ方がいいよ。
家の周りに自然公園があるところがいいよ。職場が湘南だったら海があるところがいいな」。もっと関西弁だったような気がするけど、こんな言葉をもらった。
これはよく聞く四角さんからの無茶ぶり。過去に引っ越ししないと絶交しちゃうという話もう聞いたことがある。
「今暮らしてる家は、都心にも出やすく便利なとこなんだけどダメなの。引っ越しもめんどくさいしお金もかかるし、 どうして引っ越しを進めるんだろう 」そんな思いが頭の中をぐるぐる回る。
やっぱり引っ越しないともうアドバイスもらえないのかな。
四角さんからの 愛のムチを受け止めて重い腰を上げて動き出した。
そして海まで自転車で行ける家に引っ越しをした。
湘南での生活は週末は海辺に行きお散歩出来たり鎌倉の自然ハイキングをしたりお寺を巡りしたりこれまで都会で生活してたら味わえないような自然との触れ合い触れ合える時間を作ることができるようになった
それに伴って自分の中で凝り固まっていた心が徐々にほぐれて行った
引っ越しする前まではどんなとこに住んでいるお金見栄を張るようなそんな自分だった社会で戦っていくには鎧を着て自分を押し殺してなんとかやっている自分だった
ここでの生活はサーフィンをしている人 海辺をジョギングしている人もいて、お金よりもライフスタイルを優先させる生活こんな暮らしもあるんだと驚きの毎日だった。
もう心に鎧をつけなくてもいい自分になっていた。
本来の自分に戻れたやりたいことがどんどん見つかっていった。
これがLifestyleDesign.Campに入ってから変わったことだ 実際には生活はそれほど変わっていないんだけど心の持ち方が全然変わった。
Listen to your soul、この言葉が今ならわかる。自分の心の声、魂の声に従って生きることこの世界がどんな状況になっていても前向きに生きていけることができる言葉だ。
ここから僕のアーティスト性の再起動が始まった。
四角さん、ありがとう。
日比野公治