〈LSD.Campと5年間のLongSlow Distance〉
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|深い海の底へ(2019-2020)|
世界一周から帰ったあと、そこから、
心の赴くままに自分道を突っ走ってます、、!!
とはいかず、、笑
しばらくは親子イベントをやったりして、
いやー、夢も叶えたしいい感じだなぁー。
くらいに、のほほんと思っていたある日、
パートナーシップと向き合え!!
と暗に言われるような出来事が、どどんと私に降りかかってきた。
そう、今思うと世界一周に行く時も、その前の起業の時も、
私と主人は圧倒的に会話が足りてなかった。
そしてその出来事を機に、
このまま一緒に居続けることは、
果たしていいことなのか。
そんな、見ないようにしていた自分の気持ちにも、しっかりと目を向けなきゃと感じた。
そこから自分の気持ちを探るべく、海の底に潜るように、ひたすら静かに自分の心に向き合う日々を送った。
そんな時期を支えてくれたのは、ピースボートのご縁でお会いした作家の榎本英剛さんがくれた言葉。
僕は本当はうつ病とかってないんじゃないかと思ってるんですよ。
落ち込んでるのを悪い状態だと思うから、治さなきゃとなる。僕も落ち込むことはあるけど、その時は好きなだけ落ち込むようにしていて、そんな自分状態もいいと思うようにしています。
例えばうつ病で苦しんでいる人には、そう思えないこともあるかもしれないけど、その時の私にはとてもしっくりきた。
そして、気がすむまで
沈んでることを許してみよう。
そう思えた。
そんな海の底に沈んでるみたいな間、一番キツかったのは
「母親としての自分」
「妻としての自分」
「1人の人としての自分」
がごちゃまぜになって、本当の自分の気持ちがわからなかった時。
そんな時に耳にした、インドのお話に、
一番真ん中に
「me」(本当の自分)
があり、その周りに
「my」
(家族や名前、自分の価値観など自分に近い物)があり、さらにその周りに
「mine」(仕事や家などの所有物など)
がある。
そして本当に大事なのは、周りにある色んなものを取り除いて残った「me」の部分である。
そんな話を聞いた時、
自分自身の周りにある、大切だと思っているものすら取り除いていって、
自分の本当の本当の「me」は何を欲してるんだろう。
そんな風に自分の心を見つめた。
特に子どもに関して、子どもの痛みは自分の痛みみたいなところがあるから、そこを自分と引き離すのは本当に大変だった。でも、
子どもは子どもで自分の人生をきちんと切り拓いていく力がある。
そう信じることができて、やっと
親でもなく妻でもない
本当の自分自身はどうしたいんだろう。
どうありたいんだろう。
そんな風に考えられるようになった。
そしたら、ごちゃごちゃしていた自分の気持ちが段々見えてくるようになってきた。
そして自分の心がわかってきたら、大きく揺れていた気持ちが落ち着いてきて、相変わらず沈んではいても、
自分の意思でそこに留まっているような。
どこがで、海底の景色を
ゆっくり眺めてるような。
そんな、どこか穏やかな気持ちでいることができた。
いつか、時が来たら
上に上がっていけばいい。
だから、今はこのままここにいれば良い。
そんな風に、上に上がるほどのエネルギーはないけれどそれも悪くない、と思えるような息を潜める様な感覚で日々を過ごしていた。
そして、今まで
夢も叶えたし、いい感じだなぁー♪
くらいに思ってた自分だったけど、
いやぁ、自分って
こんなにショボかったんだー。
と、まざまざと現実や真実を突き付けらたような気持ちになった。
最初はかなりショックだったけれど、でも途中から、
どうあがいても
これが自分だからしょうがない。
と、このショボい自分からまた始めよう。と受け入れることにした。
そして、パートナーに対しても
自分の想いをぶつけて、
本当に合わないとなったら
もう戻れないかも。
そんな恐れていた気持ちを手放すことができて、
それでダメになるならしょうがない。
と腹を括ることができた。
そんな風に、変な恐れと執着がなくなったら、伝えたいことを冷静にきちんと伝えることができた。そして、私の本気や覚悟が伝わったのか、それまでとは違いちゃんと相手にも伝わった。
そして、何回か深い話し合いを繰り返した結果、
私たちは一緒にいることを選んだ。
お互い色々違うと思うところはあるし、今でもお互いに、自分の気持ちを伝えるのは苦手だけれど、お互いこんなに違うんだと認識できた。
だからこそ、
伝えなければ伝わらないこと。
相手のことを理解しようと耳を傾けること。
そんなことを身に染みて感じた。
いまでもすり合わせの日々だけれど、2人の関係が少しずつ変化してきて、今も少しずつ変わってきている。
そうして、海の底から少しずつ浮上していって、ある日気付いたら、
あ、海の上に出てるかも、、。
そんな風に感じた。
そして、そこで感じる世界は、
前とは少し違う世界だった。
うまく言えないけど、前は「陰(いん)」にある何かをないことにして、明るい「陽」の方に傾いていた目盛りが、いったん陰の方にグーっと触れて、その間でおさまった感じ。
ひゃっほー!!いぇーい!!
という感じだったのが、もう少し穏やかで静かな風に変わった感じ。
そして、前よりも受け入れられる範囲が広くなった気がしている。
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そんな風に沈んでいる間、私は外に意識を向けられず、Campも開くことが少なくなっていた。
でもそんな時、何かを察したかのように、何人かのCamperがさりげなく連絡をくれた。
そして、私のそんな状況をそっと受け止めてくれながら、アドバイスをするでもなく、ただ温かい言葉や気持ちをそっと差し出してくれたりして、その度に本当に有難い気持ちになった。
そんな中の1人、@じゅんじゅん/浅野純子が
麻梨さんは
このイベントに来た方がいいと思う!!
と直感で誘ってくれたイベントがあった。
(じゅんじゅんの直感は本当にすごい!笑)
海の底から少しだけ上がり始めたかなー。
というタイミングで、久しぶりに参加したCampのイベントは、本当に優しい温かさで満たされていて、愛に溢れた人しかいなくて、
ああ、やっぱりこの場所が好きだなぁー。
と心から感じることができた。
そして、離れている時はあっても
やっぱり大好きな
温かい場所がここにあるのは有り難いなぁ。
そんな風に感じながら、感動でちょっと泣きそうな温かい気持ちになって帰路についたのを覚えている。
#温かい場所 #homeplace #lifestyledesigncamp