皆さん、お久しぶりです。
2023年2月7日(火)、人生で一番行きたいと思っていた軽井沢のあるレストランに行くことができたので、この気持ちを忘れないようブログを認めたいと思います。
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「どうしてイタリア料理を選んだの?」、色んな人と出会う中で、この質問を一番よく受けます。
それに対し、いつもなるべく丁寧に、納得して貰えるようロジカルに答えていますが、
本当は「フォリオリーナ、小林幸司シェフが存在するから」。
伝わるなら、こう答えたいなといつも思っています。
そのくらい、自分のにとって重要な存在であったレストランとシェフ。
そう思っている理由について、
・全ての条件を受け入れ、気遣い、突き詰められた頂点の仕事。
・手を広げすぎず、身近なものを大切にする人生観。
憧れる要因について、今はこのように言葉にできるけれど、当時はなぜだかわからないけれど強く心が惹かれ、自分の目指すべき道だと思ったんです。
(時間が経って、自分のライフテーマの分析をすることで、やっとこの解像度を高めることができました✌️)
でも、「メディアに載っている情報、料理と自分の価値観は本当に合っているのか?」、
実際に、訪れてみないと確信に至らない。
確かめたいけれど、あの席に辿り着く術を持ち合わせていない。
行ってみたい、食べてみたい。でも、70回以上電話をかけても繋がらない。
そうした想いを募らせたまま約2年半の時が経ち、遂に伺う日がやって来ました。
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↑大阪から片道約4時間、辿り着いたフォリオリーナ。感無量とはまさにこの事。
ここから繰り広げられる料理は感動の数々。中でも好きなものを2つピックアップすると、
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一品目の軽い前菜「abbacchio alla porchetta mele al piment」
(ローマ産乳飲み子羊のポルケッタ 林檎のストゥファート)
まず、香りが素晴らしい。香りでこんなに期待感が煽られたのは初めて。
香ばしく焼き上げられた子羊の包み焼きとコクが豊かなフォアグラのソテー、
これだけで終わると重いだけですが、唐辛子を含んだ林檎の煮込み、素揚げされたポロネギの食感と風味があることで、全体にキレのある一品になっています。
脇に添えられた肉のソースで煮込まれたジロール茸のアクセントも素晴らしい。
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本日のパスタ「pappardelle con filetto di cervo ragusano abbrutolito」
(パッパルデッレ 蝦夷鹿のフィレ肉 炙ったラグサーノ)
※パッパルデッレはパスタ、ラグサーノはチーズを意味します。
この日一番感動した一品。
【構成要素】
・しっかりと茹でられたパッパルデッレ
・蝦夷鹿のフライパン焼き
・炙られたジェローネ(きのこ)
・ノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)
・紫カリフラワーのロースト
・焼き溶かしたラグサーノ(チーズ)
・カラスミのパウダー
多くの要素が含まれていながらも、少し混ぜた瞬間に、
芳しい香りが立ち上がり、全てを引き立て、纏め上げます。
(こんなパスタの考え方、初めてで本当にびっくり。。。!)
そして、食べ進める中で、味わいの違いが感じられ、最後まで一口目のような新鮮さが味わえます。
小林シェフの料理には、「香りと時間の魔法」がかかっているんだと思います。
今まで食べたパスタの中で、ダントツで一番美味しかった。
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ここまで、読んで頂けたなら訪れた感想は言わずもがな。
「これまでの自分の憧れは間違っていなかった。
ようやく、僕の料理人としてのスタートラインに立つことができた。」
こんな気持ちに包まれた幸せな4時間半でした。
最後に、サインを貰って、握手もして貰って、写真も撮って貰いました。
実際に行くことで、これまでの憧れ一辺倒ではなく、
・自分が改めて進みたい方向性
・今の自分でもちゃんと出来ていること、足りていないこと
・自分にしか出来ないこと
これらを肌で感じ取れて良かったです。
一生の思い出、僕にとって始まりの一日。
イタリアに行く心の準備が整いました。
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○Fogliolina della Porta Fortuna(食べログ)
https://tabelog.com/nagano/A2003/A200301/20011920/
○YouTube
2023/02/11 20:51