南欧州アーバンハイク&Airbnb
今年(2019)もヨーロッパを中心に移動生活をするにあたり、ちょっと前の旅を振り返ってみた。
ちょうど、今年訪れる各都市のAirbnbをチェックしていたこともあり、過去の旅で滞在したいい部屋を中心に紹介してみたいと思う。
今から4年前の2015年。
夏から秋にかけて、なるべく飛行機は使わず、列車・バス・車・客船を駆使し、南ヨーロッパを中心に6都市をじっくりと回るという、いつものスロウ・ジャーニーを行った。
世界を移動しながら仕事をするぼくは、旅そのものがライフスタイルとなっている。
一都市あたり1週間前後と、なるべく長く滞在するのが基本スタイルだ。
Barcelona, Spain
最初に訪れたのがスペイン。
まずは弟が暮らす首都マドリッドに滞在し、久々に兄弟ふたりで遊び尽くしたあと、そのあと単独でバルセロナへ向かう。
Airbnbで予約済みの、旧市街地の真ん中にある築300年の部屋へ向かう。
「モダンな洞窟」という表現がぴったりな、重厚なのにヒップな部屋。
海までも徒歩圏内という最高の立地の、こんな素晴らしい空間に滞在できるのはAirbnbならでは。
ここを拠点に、毎日20km近く街を歩き回る。これは、ぼくのいつもの旅のスタイル。
大自然の中を何日間も歩き続けるバックパッキング登山が大好きなぼくにとって、都市空間での徒歩移動も大好き。
旅先での街歩きをぼくは、「アーバンハイク」と称している。
ヨーロッパの主要都市では、公共バイシクルが充実してるので、これをレンタルして30〜40kmほど走って街を巡るのも大好きだ。ちなみにこれを「アーバンライド」と呼ぶ。
自身の脚で移動すると、ネットでいくら検索して出てこないいいお店や、人や情報に出会えるからいい。
良質な実体験のインプットには、動力やテクノロジーを使わないのがベスト。
Avignon, France
ニュージーランドでは、庭のオーガニックファームと、森からのいただき物をベースに生活しているぼくにとって、農作物に理想の気候と肥沃な土を誇る、南仏プロヴァンス地方は今回の旅のハイライト。
当然、アヴィニョンでも歩き回る、歩き回る。
レンタカーも利用して、いくつかの街に行ってみたが、自然豊かで街自体が遺跡というアヴィニョンがNo.1だった。
Airbnbで押さえた、中心地まで徒歩すぐの部屋では、庭で育てた自然栽培のハーブとフルーツが毎朝振る舞われた。
庭でヨガをやったり、ここは本当に最高で、ここにはまた泊まりたいと思う。
Paris, France
ぼくは、自身の移動生活を「オーガニックジャーニー」と呼び、オーガニックをテーマに旅をする。
パリはまさに、このテーマにはピッタリ。というかパリは完璧だ。
点在するオーガニックスーパーの数と品揃えの豊富さ、ビオワインの質・種類の多さ・値段(安い!)、オーガニックカフェの数とクオリティなどは欧州随一。
そして、アーバンハイクをする街として、パリはいちばん楽しいときてる。
しかも、人々が優しくてとてもいいのだ。総合的にぼく好みのパリには、気付けばほぼ毎年来ていたというw
何より、週末に公園で開催されるオーガニックマルシェのレベルは、これまで世界で見てきた見たどれよりもハイレベルであった。
パリのリバーサイドのAirbnb。
中心部から少しはずれるが、いくつもある良質なレストラン、ご近所さんのスロウな雰囲気、そして窓からの景色が忘れられない。
さあ、今年のオーガニックジャーニーはどうするか。今年は1ヶ月半ほどになりそうだ。
南ドイツのビオホテル滞在だけは確定していて、ここに行くのは3年連続。
その後の予定は、スイス、ルクセンブルク、イタリアのトスカーナ地方、フランス、スウェーデンあたりを考えている。
さまざまな形態の宿に泊まってきたが、暮らすように旅するにはやっぱりAirbnbがいちばん。そして、宿泊先が旅のクオリティを決める。
今年も、当たり年だった2015年を超えるような部屋に出会えますように。
〈All of photos with no credit: Daisuke YOSUMI〉