10月のテーマは、人生の最重要インフラである体と心のメンテナンス。
体と心の両方を整えるべきだということは前回お伝えした通りだが、ここで 1 つの疑問が浮上する。
「体と心、どっちを先に整えるべきか」という問いだ。
これには迷わず「体が先」だと即答できる。
心を整える方法は、どれも抽象度が高く、難解な心理学や神経科学の領域に踏み込まないといけない。さらに心療内科の医師、臨床心理士、カウンセラーといった専門家のサポートが必要なケースが多々ある。
そして、これらにお金と時間を費やしても、なかなか結果につながらないことが多い。
それに対し、体を整えるメソッドは具体的かつ明快で、「栄養学」 「生理学」「生体学」といった基礎科学によって的確な裏付けがなされている。 そのための手法は確立されていて、個人で実践できてお金もかからない。しかも、継続すれば必ず成果を可視化できる。
先に体を整えて、その健康状態を維持していると、自動的にメンタルヘルス(心)が安定するようになっていく。
すると、意識しなくても思考がクリアになり、集中力が高まり、その持続時間も長くなる。
その結果、あなたはよりクリエイティブになる。創意工夫力、アイデア力が増し、仕事の生産性も、暮らしの質も高まっていく。
つまり、体を整えるとメンタルも頭脳も健全化されるということ。
ぼくは、脳と体を合わせた肉体を「オーガニックデバイス」と呼び、メンテナンスとアップグレードに尽力してきた。
肉体とは、100%地球由来の有機(オーガニック) 体であり、生きる上での最重要デバイス。だから何よりも大切にしてきた。
現代人は誰もが快適に暮らし、効率的に働くために「デジタルデバイス」を活用しているだろう。だが、それらの道具をどんなに活用できても限界がある。
それを使う側、つまり「主」であるオーガニックデバイスのパフォーマンスが低ければ意味がないからだ。
デジタルデバイスは壊れれば買い直すことができるし、パフォー マンスが低下すれば OS をアップデートしたり修理したりすればいい。
だが、あなたのオーガニックデバイスは、唯一無二で買い替え不可の「最重要資産」であることを忘れないでほしい。
壊れないよう大切にメンテナンスし続け、最高性能を維持できるよう、しっかり資産管理をしよう。
「体」の純度が上がる
↓
「心」が軽くなる
↓
「脳」がクリアになる
↓
「体」が健康になる
↓
「心」がより健康になる
↓
「脳」のパフォーマンスUP
↓
「体」の動きがさらによくなる
↓
「心」がより元気になる
↓
「脳」が……というように、「体・心・脳」が無限に好循環し続ける「ポジティブスパイラル」に入ると、人生は一気に、簡単に好転していく。健康な肉体を手に入れるためのメンテナンスの方法はシンプル。
【我が母の5 つの教え】
ちゃんと食べて、
ちゃんと体 を動かし、
ちゃんと休み、
ちゃんと寝て、
思いっきり遊ぶ!
この基本中の基本を愚直に続けることだ。
そしてまず今週は、食事編!!
(言うまでもなく、ぼくがもっともこだわり続けている分野✌)「あなたは食べたものでできている」
これは、「You are what you eat」という有名な英語のことわざ。今日、何を飲み食いするかであなたの「オーガニックデバイス」のパフォーマンスが決まり、人生が決まるということ。
とはいえ現代は、飲食物に多種多様な「化学物質」が使われている上に、複合的な「環境汚染物質」が混入する。これらの物質を避けることは、もはや不可能に思えるかもしれない。
だが、それを最小限に抑える対策はある。その方法論は次のようにシンプルだ。
【飲食学の基本3ルール】
①セレクト:摂取するものは選び抜く
②ブロック:安易に体に入れない
③デトックス:悪いものはすぐには排出する
ここからはこの基本3ルールに従い、ぼくが実践して100%効果があった「4つの食生活メソッド」を紹介していく。
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【今週の先出しハイライト】
・「純度の高い命」を食べるために、無農薬・無添加の食材や旬の地元産を選ぶ。
・農薬や添加物などのフードノイズを避け、食材表示を確認しながら、健康リスクの高い食材を最小限にする。
・消化酵素や善玉菌を増やすために、生の野菜や発酵食品を積極的に取り入れる。
・消化器官への負担を減らし、免疫力や代謝を高めるために過食を避け、定期的に断食やファスティングを実践する。
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<ある日の食卓|2021年10月>