先週は、現代の社会システムがはらむ様々な問題と、その危険性を見てきた。
普段の生活で何気なく受け入れている「都市型*の行き過ぎた消費生活」の危うさを少しは実感してもらえたことだろう。
(*都市型と簡略化して書いているが、どこに暮らしていようが大量消費に躍らされて生活している限り「都市型」となる)
ここでは、そんな破壊的な(自分自身も家族も社会も地球も破壊する)暮らしから脱するための〈ライフスタイルシフト〉を提案したい。
◎人生の可能性と幸福度を最大化する生き方にシフトする
あなた自身のために「自分の心と体」「家族・仲間・コミュニティ」を徹底的に大事にする。
大切な「自分・家族・仲間・コミュニティ」のために「社会と自然環境」を健全化すべく努める。
破壊的かつノイジーで誰もが自分を見失いがちになる大量消費生活から、少しでも距離を置いてはじめて「自分らしい生き方」が可能になると、ぼくは考えている。
いきなり「ものすごい田舎に移住せよ!」と短絡的に言ってるのではなく、「たとえ住む場所が都市部だとしても、低消費で循環型の暮らしを心がけることはできる(今や選択肢はかなり増えた!→『超ミニマル・ライフ』参照)」ということ。
東京都心なら週末に青山ファーマーズマーケットで野菜を買えるし、首都圏でも少し郊外に住むだけで地元の野菜が手に入る。通販で生産者さんから直接、野菜や安全な魚を買うのもいいだろう。
今や電力を100%再エネに切り替えることも可能。
掃除用洗剤は買わずに、安くて環境負荷が低い普通の重曹(ベイキングソーダ)で代用できる。
上に挙げたのは一例で、他にもやれることはたくさんある。
「なるべくモノを買わず、既製品以外で代用できないか、自作できないかを考えること」がとにかく大切だ。
そうやって少しずつ商品依存から脱却できれば、まずはOK。
すぐに「引っ越す」のではなく、そうやって「都市型の大量消費生活」を改めることこそ《Independent Design》の第一歩だ。今週は、先週もチラッと触れた、現代の社会システムにおける〝不自然なジョーシキ〟の裏側にある世界について、さらに詳しくみていこう。
「敵を知り、己を知れば百戦あやうからず(敵とあなた自身をしっかり理解していれば、決して負けることはない)」
というのは孫子の言葉。
(少し大げさに言えば)社会に隠された〝不都合な真実〟こそが、ぼくら「市民の敵」。
その存在を知ることが、あなたにとっての「Independentな生き方」へのヒントになるはずだ。
【身の回りに潜む「不都合な真実」】
生きるうえで絶対に必要だとされる、「食料」「エネルギー」「水」。