今週のテーマは「運動」。
「仕事や家事で疲れているのに、さらに運動なんて無理!」
そう思う方も多いだろう。

だが、安心してほしい。ここからお伝えする「四角式ワークアウト習慣」は、
誰にでもできる「ゆるい運動=スロートレーニング」が中心


激しい運動は、体内の活性酸素が増えて細胞や遺伝子を傷つけたり(*1)、免疫力を低げたり(*2)、脳の血流を減らす(*3)という研究結果もある。

大切なのは、〝苦しすぎない中強度の有酸素運動〟を心がけること。
この〝少し呼吸と心拍数が上がるが、気持ちいいと思えるレベルの運動〟を続けることで、メンタルと肉体が、そしてあなた自身が再起動していく感覚を誰もが実感できる。これこそが三日坊主に終わらず、エクササイズを習慣化して効果を最大化するためのコツだ。

運動が体にもたらす変化

適度な運動を定期的に続けると、血流が劇的によくなる。
現代人があまり使わない体の隅々の血管が活性化し、細胞に酸素や栄養が届き、老廃物や毒素が回収される(後に肝臓と腎臓で解毒されたり、さまざまな形で排出される)。

その結果、筋肉や骨、内臓、肺、心臓、脳に至るまで、体中の機能が驚くほど改善するのだ。

特に高まるのが代謝&排出機能
現代の食べ物・水・空気には、化学物質が複合的に混入している。これらは完全に避けるのは難しいが、運動によって化学物質の排出力や、老廃物や古い細胞を代謝する能力が格段に高まる。

これによって、心身が整い、脳と体のパフォーマンスが向上する。
適度な運動の習慣化は、内臓を含む全身を——つまりあなた自身を——アップグレードさせるということなのだ。

「運動×睡眠」は最強コンビ

今月のメソッドでも紹介したが、日中に体を動かすとセロトニンが増え、夜の深い眠りにつながる。「運動×睡眠」は、本来の生体機能をフルに発揮するための最強コンビなのだ。

そのための運動のポイントは、ストイックになり過ぎず、無理をしないこと。
「回数」や「距離」 よりも「心地よく体を動かす時間」と「自分に合った負荷」にフォーカスする。

この視点を大切にしながら、「四角式ワークアウト習慣」について読み進めてほしい。

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【今週の先出しハイライト】
・激しい運動が細胞を傷つける一方、心拍数が通常より上がり、気持ちいいレベルの中強度運動が血流を劇的に改善し、化学物質の排出力を格段に高める。
・毎朝のストレッチヨガは、朝陽を浴びながら心と体が対話する「動的メディテーション」で、頭を空っぽにする第3の脳のモードへ導く。
・ベアフットラン方式の超スロージョグは、250万年続いた人類本来の走法に戻し、体幹が正しく鍛えられ、持病改善や思考力向上につながる。
・超スロースイムは、全身のインナーマッスルを鍛える理想的な全身運動であり、瞑想効果も得られる理想的な全身運動。
・畑仕事は、大地と一体化する特別な時間であり、家事と同じで、無心になれるワークアウトとして瞑想効果が高い。
・腕立て伏せは反動をつけずゆっくり行う無酸素系トレーニングで、休息期間に筋肉を補修する「量より質」の鍛錬法である。
・マウンテンバイクやインドアクライミング(またはインドア・ボルダリング)は、全身のインナーマッスルを鍛えながら、バランス感覚を養う最高の「動的メディテーション」。 
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【人生を最高の状態で歩むための「四角式ワークアウト習慣」】

① ストレッチヨガ|毎朝15〜30分|インナーマッスル(=体幹)

ストレッチヨガは、ヨガとストレッチを組み合わせたもので、ぼくが朝陽を浴びながら行うワークアウト。
そして、これぞ最も理想的な「動的メディテーション」
自分の心と向き合い、体と対話する「マインドフルネス(瞑想)タイム」でもある。

朝陽、鳥の声、朝の大気を感じながら、体全体に新鮮な空気を送ることによって、体を「活動モード」へスイッチする。

ヨガは、精神性に特化したものから、アクロバティックなものまでいくつかある。
ヨガ初心者なら、簡単なポーズが多い「ハタヨガ」がおすすめ。

YouTubeで「ハタヨガベーシック」と検索するか、
ぼくの『超ミニマル・ライフ』の推奨ポーズを参考にしてほしい。

👇こちらでハタヨガ推奨ポーズのページを公開中!