ぼくの「睡眠メソッド」をお届けしてから 1週間。
睡眠重視の生活で体調の変化を感じられているだろうか。
今週は、ぼくが得意とするもう一つの分野「運動」について。
体を「定期的かつ適度」に動かすと、血流が劇的によくなる。すると、文明が進化して体を動かさなくなった、現代人があまり使わない最末端の毛細血管が大きく収縮する。
すると、末端の細胞まで酸素や栄養がしっかり送り届けられ、さらに毒素や老廃物が回収されるようになる(後に肝臓と腎臓で解毒されたり、さまざまな形で排出される)。
結果、筋肉や骨、細胞や内臓、さらに肺や心臓、そして脳に至るまで、体中の機能が驚くほど改善するのだ。
特に高まるのが代謝&排出機能。
現代では、化学物質が食べ物・水・空気に複合的に混入している。そうやって無自覚に摂取してしまっている化学物質の排出力や、老廃物や古い細胞を代謝する能力が運動によって格段に高まる。
すると、心身が整い、脳と体のパフォーマンスが向上する。
つまり、適度な運動の習慣化は、内臓を含む全身をアップグレードさせてくれるということ。
先週のメソッドでも触れたように、日中の運動はセロトニンを増幅させて安眠につながり、睡眠の質も確実に向上する。
「運動×睡眠」は、本来の生体機能をフルに発揮することができる最強コンビなのだ。
なのに、現代人の多くは運動を軽視しがち。
「生活習慣5つの教えの重要性は理解できた。休む、寝る、食べる、遊ぶはできそう。でも、仕事や家事でヘトヘトで運動はできる気がしない」
きっとそういう方は多いだろう。
だが、安心してほしい。ここからお伝えする「四角式ワークアウト習慣」は、誰にでもできる「ゆるい運動=スロートレーニング」が中心。
激しい運動は、体内の活性酸素が急増して細胞や遺伝子を損傷したり(*1)、免疫力低下(*2)、脳の血流が減る(*3)などいいことがない。
あくまで、苦しすぎない中強度の有酸素運動(=気持ちいいと思えるレベルの運動)を心がけよう。「気持ちいいと思える運動」を続けることで、自分自身と肉体が再起動していく感覚を誰もが感じられる。
これこそが―三日坊主に終わらず―エクササイズを習慣化して効果を最大化するためのコツでもある。
運動は、ストイックになり過ぎず、無理をしないこと。
「回数」や「距離」 よりも「体を動かす時間」と「体への負荷」にフォーカスすることが大切だということを心に留めながら、読み進めてほしい。
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【今週の先出しハイライト】
・毎朝のストレッチヨガは、体を動かしながら心と向き合う「動的メディテーション」として理想的。
・ベアフットラン方式の超スロージョグは低負荷で長時間続けやすく、体のバランスが整い、運動効果が高まる。
・超スロースイムは、全身をバランスよく鍛えつつ瞑想効果も得られる理想的な全身運動。
・畑仕事や家事も体を使うワークアウトで、無心になることで瞑想効果が高い。
・腕立て伏せは上半身とインナーマッスルを鍛える無酸素系トレーニングはゆっくり反動をつけずに行うのがポイント。
・マウンテンバイクやインドアクライミングは、全身のインナーマッスルを鍛えながら、バランス感覚を養う最高の「動的メディテーション」。
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【人生を最高の状態で歩むための「四角式ワークアウト習慣」】
①ストレッチヨガ|毎朝15〜30分|インナーマッスル(=体幹)
ストレッチヨガは、ヨガとストレッチを組み合わせたもので、ぼくが朝陽を浴びながら行うワークアウト。
そして、これぞ最も理想的な「動的メディテーション」。
自分の心と向き合い、体と対話する「マインドフルネス(瞑想)タイム」でもある。
朝陽を感じ、鳥の鳴き声を聞き、朝の大気を感じながら、体全体に新鮮な空気を送ることによって、体を「活動モード」へスイッチ。
ヨガは、精神性に特化したものから、アクロバティックなものまでいくつかある。もしあなたがヨガ初心者なら、簡単なポーズが多数ある「ハタヨガ」をベースにするといい。
動画が最もわかりやすいので、YouTubeで「ハタヨガベーシック」と検索してみよう。
もしくは、ぼくの『超ミニマル・ライフ』でも複数のハタヨガ推奨ポーズを公開しているので、参考にしてほしい。
👇こちらでハタヨガ推奨ポーズのページを公開中!