これまでの2週間、人生を豊かにするための「デジタルテクノロジー」との向き合い方をお伝えしてきた。
みなさんのテクノロジーに対する考え方に何か変化はあっただろうか。
————————————————
【今週の先出しハイライト】
・スクリーンデバイスの過剰使用は、思考力や集中力、睡眠の質などを低下させる。
・アプリやデバイスの設定によって行動記録や個人情報が漏洩する危険性にもっと警戒心を持つべきだ。
・「脳ハッキング」と呼ばれる技術を用いた巨大テック企業は、消費行動だけではなく政治思想をも変える力がある
————————————————
テクノロジーを活用する上で心に留めておくべきポイントは、テクノロジーに自分のライフスタイルを振り回されないこと。
繰り返しになるが、テクノロジーとは、暮らし、仕事、趣味、ライフワーク、そして人間の能力をアップグレードするために存在する。
ぼくから見れば、多くの人がテクノロジーに振り回されて奴隷のようになり....心身もライフスタイルも崩してしまっている。
あくまで「主体」は人で、テクノロジーは「手足」であり「道具」。
その急先鋒であるスマホと、そこに搭載される一種のAIである各種アプリは、しっかりとした意思をもって「能動的に使うスタンス」で乗りこなせば有益なものばかり。
だが、無自覚に「受け身のスタンス」でなんとなくスマホに触れた瞬間、刺激的な情報シャワーに被曝して興奮作用が緊急発動する。
それまで考えていたこと、今やっていたことを忘れ去って自分を見失い、その小さく狭い画面に没入してしまう。そうやって意識が、脳が、時間が——そして人生がハッキングされていく。
何を隠そう、ぼくは一時期iPhone中毒になっていた。その原因を探るべく、脳科学や心理学を集中的に勉強。そこでいくつもの衝撃の事実を知った。
それが一種のショック療法となり、中毒から抜け出せた(スマホ依存症とネット中毒から抜け出すノウハウは『超ミニマル主義』 『超ミニマル・ライフ』に書いた通り)。
今週は、その一連の勉強で学んだ最新情報をベースに「テクノロジーを味方に付けるために知っておきたい3つの知識」をお伝えしていく。
手元の小さなスクリーンデバイスに人生をハッキングされないよう、しっかり備えてほしい。
お試し
2024/12/21 05:11