前回のワークを通し、「自分のための時間を持つ大切さ」を感じ取れただろうか。
今回も引き続き——内受容感覚やDeep Needs(真の願望)といった——「あなたの内なる声」との対話を深めていこう。意図的に確保する「孤独な時間」こそが人生の宝であることを忘れずに。
前回、前々回は、「過去〜現在」と自分の歩みを振り返ってきた。
今回は「未来」にスポットを当てていく。
それは、本物の願望や衝動をリストアップする
「ドリームリスト」づくり!
● ドリームリストとは何か
「ドリームリスト」とは、
ぼくは「インナーボイス(内なる声)リスト」と呼んでいた時期もあった。
欧米では「バケットリスト」と呼ばれているものと同じだが、欧米の特徴なのか、このリストには「物質的・即物的」な欲望が並ぶことがあるので、ぼくは別物として扱うことが多い。
基本的にこれらすべてを「ドリームリスト」と呼んでいいだろう。ただ「ドリーム」という言葉が「大きな大志を抱かないといけない」と勘違いされることがあるので、この言葉を慎重に使っている。
人生デザインにおけるこのリストの重要性は、Camperや、ぼくの著書を読んでくれた人ならもう説明不要だろう。
このリストづくりは、ぼくが全国の大学で100回はやってきた「ライフスタイルデザイン講義」で学生たちに投げかけるワークでもある。
ぼくのリストづくりは、中学校1年生の1学期のある体験から生まれた(詳しいエピソードは、自著『人生やらなくていいリスト』P57〜「TO DOリストはなくていい」参照)。
日記すら続かないぼくが、それ以来ずっと書き続けてきたのが「ドリームリスト」。50代となった今でもアップデートし続けている。
挑戦のための勇気が必要な時、難しい決断に直面した時、自分を見失いそうになった時、このドリー ムリストが迷いを打ち消し、ぼくを導いてくれた。
このリストこそが、ぼく自身を創り、人生をデザインしてくれたと断言できる。
ドリームリストは、失ってしまったあなたの「内なる声」の集合体。
生理学や神経科学でいう「内受容感覚(他者ではない、あなた固有の感覚)」をしっかり受け取った上で、心理学でいう「Deep Needs(真の願望)」を満たさない限り、幸福感を得るのは難しいという——そりゃそうだ。
言い換えるとそれは、「本来のあなた自身」そのもの。
つまり、ドリームリストにこそ、あなたの真のオリジナリティ(独創性)が眠っているのだ。
ちなみにこのリストづくりは、アーティストプロデュースにおいても核となるツールだった。
アーティストの本質を見定め、彼らが人生でやり遂げたいこと(ライフテーマ)を引き出すことに大きく役に立った。
ぼくは、これまでおそらく500人以上(へたすると1000人!)の「ドリームリスト」を見てきた。
今では、リストを見ればその人のアーティスト性を感じとれるまでに。
