今月のテーマ、スペース・デザインも最終ステップ。
これまで培ったスキルを、自宅や職場の外の世界へと拡張していこう。

最後に取り上げたいのは「マイスペースの拡張」

「マイスペース」とは、自宅や職場だけでなく、街の施設や豊かな自然を含めた周辺環境すべてを指す。

自宅や職場を心安らぐ空間にできたら、さらにその意識を広げて「自宅や職場の〝周辺までも〟をマイスペース」と捉えてみよう。
想像以上にたくさんある身の回りの豊かさに気づかされるはずだ。

すると、より自由な発想を獲得でき、クリエイティブに生きられるようになる。
この発想は「自分が大好きな場所で暮らし、働く」という〝夢の移住〟の実現にもつながり、さらに「所有から利用へ」という「シェアリングエコノミー的なライフスタイル」へのシフトを後押ししてくれる。

これから紹介する「周辺環境をクリエイティブに活用する5つの視点」を参考に、ジブン空間を拡張し、「ホームプレイス」を見つけ出すヒントを探してみよう。

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【今週の先出しハイライト】
・ジブン空間を自宅や職場にとどめず、街や自然までも取り込み、自由と創造性を拡張していこう。
・街全体を「マイスペース」と見立てるだけで、思考は解放され、シェアリングエコノミー的な生き方が始まる。
・場所を移し、普段と違う景色や空気感の中で作業すると、新たな発想が浮かんでくる。
・店舗を「外部倉庫」と捉え、必要なときに取りに行く感覚を持てば、持ち物と心は驚くほど軽くなる。
・公園や森や浜辺を「自分の庭」とみなし、都市の自然までもマイスペース化すれば、人生の豊かさは無限に広がる。
・エンタメも「所有」から「利用」へ──デジタルとリアル体験を組み合わせたハイブリッドが、新しい豊かさを生む。

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【周辺環境をクリエイティブに活用する5つの視点】

1. すべてを「ジブン空間」と捉える

街中にあふれる施設や店舗を「自由に使えるシェアリングスペース」と捉えてみよう。
自宅や職場があるエリア全体を「マイスペース」だと考えてみてほしい。