先週は「空間が人生を左右する」ことと、そのための「空間のノイズレス化のための4つのプロセス」を詳しく解説した。
今週は、整理された空間を「より心地よく、創造的にする」具体策を5つのヒントで伝える。
長い時間をともに過ごす家具や家電、あなたが毎日触れる小物や服といったモノの存在が、あなたの「Quality of Life(人生の質)」に大きな影響を与えていることは、先週のメソッドでお伝えした通り。
自分、パートナー、家族にとって理想の空間をデザインすることは、
「あなた自身」を大切にし「あなたの人生」を取り戻すことに直結する。
だからこそ、妥協せずにお気に入りのモノを選び抜いてみよう。
パートナーがいるなら、お互いの生活美意識を掛け合わせ、ふたりの理想を見つけてみよう。
家族がいるなら、時間をかけてすり合わせをし、家族の理想を見つけ出そう。
そうすることで、あなたの「ライフスタイルセンス=生活美意識」は磨かれていく。
それは「生きるための審美眼」ともいえる重要な感性。
結果、暮らしへの意識は高まり、日々の気分は安定し、生きることへの静かな自信、そして言葉にできないほどの喜びがわいてくる。
さらに生活や仕事に彩りがもたらされ、目や表情に輝きが加わるようになる。
「大好きなモノ、心地いいモノ以外はすべてノイズ」
この言葉を心に刻み込みながら、読み進めてほしい。
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【今週の先出しハイライト】
・空間を整えることは「自分と人生を取り戻す行為」であり、理想の空間は生きる審美眼を育む。
・余白をつくりノイズを手放すことで、心の声にアクセスし「本当の好き」を再起動できる。
・直感で集めた「好き」の断片を見つめ直すと、自分だけの空間イメージが浮かび上がる。
・「世界一好き」と言えるモノを厳選し、マイ所有ルールを持つことが人生と地球を豊かにする。
・植物・光・風を迎え入れる空間は、心身を整えライフスタイルを自然のリズムに導いてくれる。
・色と素材を統一することで、空間の世界観が生まれ、暮らしに一貫した美意識が宿る。
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【クリエイティブな空間をデザインするための5つのヒント】
1. 余白がある、シンプルな空間を心がける
「好きな空間のイメージがまだわからない」もしくは、「どこから手をつけていいかわからない」という人は、迷わず「できる限りモノが少ない、余白がある、シンプルな空間」を目指そう。
(ちなみにぼくがニュージーランドに移住して湖畔の家に引っ越した時は、家具も雑貨もゼロ、一軒家に寝袋&アウトドアギアからのスタート😜あれはあれで楽しかったなーー)
最初にやるべきことは、いらないモノを手放すこと。
不要なモノを手放したら、モノの居場所を決めてあげること。
これが「空間のノイズレス化」の第一歩。
そして、「できる限り大きなサイズのモノから手放す」ことから始めよう。
大きな家具や家電であれば、ひとつ手放すだけで空間が一気にスッキリ。
そうすると、自然と次のステップが見えてくるようになる。