「山でも人生でも、身軽こそが自由への扉だ」
「世界にはまだ、歩いてしか見れない景色がある」
これは世界を舞台に自由な人生を創造し続けるミニマリスト、ビジネス書ベストセラー作家・四角大輔の言葉だ。
ユニークなギア&ウエア軽量化メソッド、独自のコンパクトパッキング術、食事学と体メンテナンス学、大自然で快適に過ごす知恵。
彼が30年かけて構築したこれらの流儀によって、自由に山を旅する「バックパッキング登山」を誰もができるようになり、人生までも自由になるという。
彼がニュージーランドで営む自給自足ライフや、機内持ち込みパック1つで世界中を旅するフリーダムジャーニーのルーツは、バックパッキング登山にあった。
この本は、アウトドア初心者から登山や釣り経験者まで、そして「自由に生きたい」と願うあなたのための、究極の野外遊び秘伝書であり、新しい生き方の指南書だ。
同時発売の、四角大輔冒険記『バックパッキング登山紀行~歩いてしか行けない世界へ』を併せて読むことで、その真髄はより伝わるだろう。
「バックパッキング登山こそが、究極の旅。あなたが一生忘れることのできない、震えるような絶景に出会えますように」
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7/27発売の四角大輔の新刊『バックパッキング登山入門〜自由に山を旅する61の流儀』。
その前書きを全文公開!
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また、同時発売の冒険記『バックパッキング登山紀行~歩いてしか行けない世界へ』の前書きも公開中!
〈はじめに〉を全文公開!四角大輔著『バックパッキング登山紀行...
はじめに
ブルブルと震える。震源地は体のど真ん中、腹の上あたり。
冷静になろうと胸に手を当てて大きく深呼吸するが、心の沸騰は収まらない、目も開けられない。
脳内の巨大スクリーンに映し出された、あの景色が消えてしまいそうな気がするからだ。
世界には無数の、歩いてしか行けない場所、見られない景色がある。
一生忘れることができない、魂に刻み込まれるほど美しいあの景色を、一人でも多くの人に見てほしいと願い、ぼくはこの本を書いた。
これまで、飛行機、船、列車、車と、あらゆる移動手段を駆使し、地球を何十周もしてきたぼくは、数えきれないほど多くの絶景を見てきた。
しかしそのどの景色も、自分の足で歩いてたどり着いた先で見た、あの神々しい大自然風景を超えることはなかった。
自然の中で遊ぶことがなによりも楽しいと知ったのは、幼稚園に入る前。
最初のアウトドア体験は釣りだった。その後、キャンプ、トレッキングと、その世界にどんどん足を踏み入れていくようになる。人間社会とは違い、そこには誰にも邪魔されない圧倒的な自由があった。
山、森、川、湖の奥を目指す徒歩旅行の果てに遭遇する全身が震えるような景色は、消しようのない鮮烈な原体験として、体の一番奥にずっと宿り続けることとなった。
ぼくは、どんどん山旅とアウトドア世界の虜になっていく。
そうしているうちに、いつの間にか、野生魚を釣り上げる技術、テント泊のスキル、山道を歩き続ける能力を身につけていた。
本書でシェアしたいのは、ぼくがそうやって培ってきたノウハウの数々。
それは、アウトドアで快適に過ごす知恵、大自然で本気で遊ぶためのメソッド、そしてバックパックを背負って歩き、山を自由に旅するための流儀と言っていいだろう。
これら3つを内包する野外活動を、ぼくは「バックパッキング登山」と呼んでいる。
もしこれを、短い日本語に変換するならば、「山旅」という言葉がしっくりくる。
これは、山頂を目指すだけの山登りでも、魚を追いかけるだけの釣りでも、テントを張るだけのキャンプでもない。
バックパックにテントと食料、つまり衣食住を詰め込み、時に釣り竿を忍ばせて、山を中心とした自然界を可能な限り長く歩き続けて楽しみ尽くす、1つの旅のスタイルのことである。
ただ、ここで断っておきたいことがある。この本は決して、万人向けの「登山のハウツー本」ではないということ。ぼくは、純然たる登山家でもプロの山岳ライターでもない。
小さい頃から家にいるのが大嫌いで、なによりも外で遊ぶことが好きだった、ただのアウトドアギークのなれの果てである。
これは、そんな偏った人生と、偏ったアウトドアライフを歩んできたぼくによる、「かなり偏った山旅のハウツー本」ということになる。
だが、ぼくは本気になってこの本を書いた。大げさでなく人生におけるかなり長い時間、6年という歳月をかけて、この本をまとめ上げた。
冒頭で申し上げたように、あなたの「大自然への旅の第一歩」のきっかけになればと願い、MacBookのキーボードを叩き続けた。
もし、あなたが山歩き未経験者なら。
まずはお持ちのスニーカーを履いてハイキングに出かけていただきたい。
実は、日本はハイキング天国。グーグルマップに「ハイキング」と入れれば、あなたの家から1時間圏内にいいルートを必ず見つけられるだろう。
そして、そのハイキングが「楽しい!」と心から思えた場合は、このあと紹介する、300g台の完全防水ミッドカットシューズと、この本を手に入れていただければと思う。
もし、あなたが登山や釣り経験者なら。
ぜひこの本を熟読してから、3泊4日以上の山旅に出かけていただきたい。
え? 会社員だからそれは無理って?
そんな方のために、ぼくが東京でフルタイムの会社員だった頃に構築した、「会社員が長期休暇を取る方法」を公開しているので、まずはそちらからどうぞ。
あなたが一生忘れることのできない、震えるような大自然の景色に出会えますように。
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